在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

”コスタ・デル・ヴェント-ティモラッソ 1996” ヴィニェーティ・マッサ

2007-06-08 05:43:59 | Piemonte ピエモンテ
"Costa del Vento -Timorasso 1996" Vigneti Massa -Piemonte
イタリアで話題のティモラッソ。ティモラッソの中では最も良いものの1本。品種はティモラッソ100%。
2004年を以前テイスティングした時は、ステンレス・タンクのみなのに、ミネラルが強く、樽っぽい香りが混じるのを感じた。それが8年たつと。。(もちろんヴィンテージは違うが。。)
濃い目の黄金色で、つや良し。
香りはかなりふくよか。強さ良く、ナッツの香りあり。熟したフルーツ、ドライフルーツ、スパイス臭、柑橘のコンフィ、ニワトコsambucoなど。香りの変化あり。
味はインパクト強く、ボディあり、アルコールあり。ピーナッツバター風、グリセリンが口にまとわりつく感じ。酸ほど良く、塩味強し。後味はかなり長いが、最後の苦味が気になる。アルコールから来るような、酸化から来るような、かなり気になる苦味。そして、最後、ナッツ、チーズ、ガルム(魚ベースのローマ時代の調味料)風の後味残る。
ふくよかで、大胆で、かなり良いかと思いきや、残念なのは、苦味。どうしても気になる。そして、しばらくすると香りの変化がとまり、その後の劣化は速かった。
2004年は明らかに若過ぎたが、リリース後、3-5年以内に飲むのが理想的なのかもしれない。

”トレッビアーノ・ダブルッツォ 1996” エドアルド・ヴァレンティーニ 

2007-06-08 05:11:44 | Lazio, Abruzzo, Molise ラツィオ他
"Trebbiano d'Abruzzo 1996" Edoardo Valentini -Abruzzo
リベンジ。前回のものが保存状態があまりよくなかったので。アブルッツォ州の神話的ワイン。品種はトレッビアーノ100%。
麦わら色。つや良し。
臭みはある。かなり。最初はやや弱く、香りが閉じている。前回のキャベツ畑の真ん中に立った感じ、豊富なミネラル臭はないが、それでも若干のキャベツ、ネギ、キノコはある。トリュフ臭、トリュフ臭に良く似ているガス臭、何故かスイカの皮?漬物、つまり発酵臭か?ピクルス風の香り、アニマル臭、生ニンニク風などなど。こういう香りを良いと言うのはおかしいかも知れないが、ビオ系が好きなものにはたまらない。
味にも臭みあり。アニマルか馬(馬も動物だけど。。)の風味、程よい酸が大変きれいで、塩味あり。後味長い。
これでも最高のコンディションではないというが、前回に比べたら大変良い出来。
さすがヴァレンティーニ。