在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

”アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ 1997” アッレグリーニ

2007-06-07 06:43:57 | Veneto, Emilia Romagnaヴェネト、エミリア
"Amarone della Valpolicella 1997" Allegrini -Veneto
ヴェネト州の超有名人気ワイン。品種は、コルヴィーナ、ロンディネッラ、モリナーラ3種のクラシカルなブレンド。
ルビー色からガーネット色がかる。「爪」は完全にガーネット。全体に割と濃い目。
香りは、アニマル、キノコ、土の臭みが出ている。やや閉じていて、開くのに時間がかかる。干しぶどう、バルサム臭balsamicoあり。果肉polpa、肉厚carnoso感じる。ぶどうを干して造ってるから、当たり前か。。
味のインパクト良し、アルコール強し(アルコール度15%だから、これも当たり前。。)酸がきれい。くさみ、やや煮込んだ感じcottoのフルーツが後味に残る。持続性良し。かなり塩気有り。
と、書くと良いことずくめのようであるが、物足りない。何か、欠けているものがあるような気がする。あまりにも当たり前で、感動がない。ベルターニのアマローネ1997と一緒に飲んだからか。。?? 1997年神話は、それはそれで良いが、崩れるとは言わないけれど、10年たって、上からブロックがゴロっと一つ落ちてきている感じあり。

ワイナリー カタルディ・マドンナ(2)

2007-06-07 05:53:51 | Lazio, Abruzzo, Molise ラツィオ他
 Cataldi Madonnna -Abruzzo
カタルディ・マドンナのワイン
*トレッビアーノ・ダブルッツォTrebbiano d'Abruzzo 2006
すっきり爽やかでとても感じの良いワイン。甘いフルーツがとてもきれい。柑橘ややシロップ漬け、アカシア、エニシダginestra、ほんのり緑の香り。味は酸がきれいで柑橘系の味が広がる。シンプルでも、程よい味の強さがあり、ほんの少し残る最後の苦味が心地良い。
*ペコリーノPecorino 2005 e 2006
バリック熟成約5ヶ月。品種のペコリーノは、子羊の意味。羊チーズもペコリーノと言う。ぶどうの名前は変な名前も多いよね。。
2005年は、グレープフルーツ、トマトの葉に、何故か米ぬか風の香りが加わり、ミネラルがプラスされ、ちょっとソーヴィニオン風で面白い。ブラインドだと、中部イタリアのソーヴィニオンか?と思うかも。アルコールあり、酸が強く、きれい。ペコリーノは酸味の強い品種。
2006年は、柑橘にややハチミツがかった甘さがあり、白コショウ、香草が加わる。若いのにだいぶ柔らかさがあり、酸がだいぶ抑えられた感がある。piu' grasso。
*チェラスオーロ・ピエ・デッレ・ヴィーニェ Cerasuolo Pie' delle Vigne 2005
ロゼ。品種はモンテプルチャーノ。ロゼなのに、コクがある。ベースもあるが、こちらは一つランクが上の方。サクランボに加えて、シナモン、赤コショウなどのスパイス臭が加わり、かなり良い。味にドライフルーツ風もあり、味の強さ、長さが申し分ない。こういう良いロゼがイタリアにあることが嬉しい。
*モンテプルチャーノ・ダブルッツォ・マランドリーノMontepulciano d'Abruzzo Malandrino 2004
品種はモンテプルチャーノ。バリックで熟成のランクが上のもの。
ふくよかで、サクランボ、土、スパイス臭、リコリース、タバコの葉、バニラなどあり。複雑性あり、心地良いが、奥にはモンテプルチャーノらしいくさみがちゃんとある。味は柔らかさあり、木、バニラを感じる。甘いくらいの口当たり。味の強さ良く、持続性がある。