乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『絵入 好色一代男』八全之内 巻二【1】 一表 目録 井原西鶴

2020-08-14 | 井原西鶴




『絵入 好色一代男』八全之内 巻二、【1】一表 目録 井原西鶴

 

 絵入  好色一代男   八前之内 巻一  井原西鶴
 天和二壬戌年陽月中旬 
 大阪思案橋 孫兵衞可心板

 

巻二 一表  目録

好色一代男  巻二 目録

 十四歳 はにふの寝道具

     仁王堂飛子(とびこ)の事

 十五歳 髪きりても捨られぬ世

     後家なびける事

 十六歳 女ハおもハゞの外(ほか)

     京川原町(かハらまち)の事

 十七歳 製紙(せいし)のうるし判

     奈良木辻町(きつぢまち)の事

 十八歳 旅のできこゝろ

     道中(だうちう)人どめ女の事

 十九歳 出家にならねばならず

     ゑ戸(ゑど)香具(かうぐ)売の事

 二十歳 うら屋もすみ所

     大坂上町者の事

 

 

『絵入 好色一代男』第二巻からの再開です^^

 

 

 

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化物和本草 読了 20  後書(つれ/″\なるまゝに・・・)  山東京伝作 葛飾北斎画 寛政十 版元 山口屋忠右衛門

2020-08-14 | 山東京傳

 

 化物和本草 読了 20  後書(つれ/″\なるまゝに・・・)

 山東京伝作 葛飾北斎画 寛政十 版元 山口屋忠右衛門

 

 

 化物和本草 3巻

 山東京伝作 1761-1816

 葛飾北斎画 1760-1849

 版元 山口屋忠右衛門

 寛政十 (1798)

 18cm

 黄表紙

 読んでいるのは、早稲田大学デジタルライブラリー

 

 

化物和本草 後書

つれ/″\なるまゝに、ひぐらしふづゝへにむかひ、すりこぎに

はねのはえたる、鳥羽僧正(とばそうしょう)のえまきもの、そこしにうとうの

しまのふのこきたるあかぼんのたハれゑなどをこはると

なく、くりひろげれバ、こゝ住にうつりゆくものみな

ばけものにあらざることなし、やくハんハてんぐににて、

かべのしぶきハゆうれいとうたがふ、しかハあれど、

あやしきをみて

あやしき混ざれバ

あやしき子なし

といへる古語(こゞ)を思へバ、

みなわがこゝろの

まよひなり、た

人のこゝろの

ようぐハいほど

おそろしきハ

なし、みなの

こどもしゆ

  といゝ

あしろのばけものを

  たいぢすべし

  がつてんか

      /″\

 

 

 千 秋

  萬 歳

 

化物和本草 後書 下

 京 傳 戯 作

 

大道にて京傳作と申し売り候、よみうりの

るい、一切、わたくし さゝにてハ被御座候

 

化物和本草 後書 中

京傳見せ、おのゝ様、御ひぬきあつく

日にまし、はんぜう仕り、ありがたく奉在候

きれぢかみたば、この御みながみぶくろゑ

御きせるとうねんハわけて、めつらしき

しんがた遣来申候、御もとめ可被申候

 

    画 工  可 倠

 

 

あしろ  (あじろ 網)〘名〙

① 漁網を打つべき場所。漁場。建場。
② 川の瀬に設ける魚とりの設備。数百の杭(くい)を網を引く形に打ち並べ、その杭に経緯を入れ、その終端に筌(うけ)などを備えた簗(やな)のようなもの。冬、京都の宇治川で、氷魚(ひお)を捕えるのに用いたので、古来有名。あむしろ。あんしろ。《季・冬》
 
御みながみ (お女神)
 晴天を祈って作る紙人形。てるてる坊主の類。
 
御みながみぶくろゑ
 お女神袋絵
 
可被申候
 申されるべくそうろう
 
 
 
 
 
 
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化物和本草 19 十五丁裏 十六丁表「山の神の角」「三豆の猫足」「頭の黒鼠」 山東京伝作 葛飾北斎画 寛政十 版元 山口屋忠右衛門

2020-08-14 | 山東京傳

 

 化物和本草 19 十五丁裏 十六丁表「山の神の角」「三豆の猫足」「頭の黒鼠

 山東京伝作 葛飾北斎画 寛政十 版元 山口屋忠右衛門

 

 

 化物和本草 3巻

 山東京伝作 1761-1816

 葛飾北斎画 1760-1849

 版元 山口屋忠右衛門

 寛政十 (1798)

 18cm

 黄表紙

 読んでいるのは、早稲田大学デジタルライブラリー

 

早稻田大学所蔵

 

化物和本草 十五丁裏

「山(やま)の神(かみ)の角(つの)」

◯やまのかみのつのといふハ

人のにょうぼうにはいる

つのなり、ぶんぶのまなこにハ

みへねども、おそろしき

つのなり、これみな、こゝろの

おにのしよゐにてりんき

はなハだ   しつとの

しきがつのつて

かやうのつのをはやす

   おそるべし

   やらむべし

 

化物和本草 十五丁裏

◯さんぞくの

めこあしハつねハ

しばゐにすみ

つきみとし

わすれなどの

 ざしきへ

 おり/\

  いづる

   なり

 

化物和本草 十五丁裏

◯なくこゑ

いたつて

おもしろく

しのぶ

 いらしやん

 せんかいにやあ

     /\と

     なく

 

化物和本草 十六丁表

「三豆の猫足」

   「けんざい

    みもんの

    はなしの

    たね

    じや

 

化物和本草 十六丁表

◯あたまの

くろいねづみハ

アシカといふ

けものにて、ひるハ

いねむりばかりなし

よるになると

目をさらのごとく

       に

      して

 

化物和本草 十六丁表

「頭(あたま)の黒(くろい)鼠(ねずみ)」

    あらわなく

しつぼこなどを

かきさがし、かれいの

ふねなどを

    しやぶり

 いろ/\しよかつを

       あらず

またよふけに

 しやみせんをかづるなり、

 

化物和本草 十六丁表 下

    いちどごうしや

    ますれバ

      続々だひの

      おはなしの

      たねに

       なり

        ま

        す、

 

 

 

 

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化物和本草 18 十四丁表「手(て)の長(なが)さの猿(さる)」  山東京伝作 葛飾北斎画 寛政十 版元 山口屋忠右衛門

2020-08-14 | 山東京傳

 

 化物和本草 18 十四丁表「手(て)の長(なが)さの猿(さる)」

 山東京伝作 葛飾北斎画 寛政十 版元 山口屋忠右衛門

 

 

 化物和本草 3巻

 山東京伝作 1761-1816

 葛飾北斎画 1760-1849

 版元 山口屋忠右衛門

 寛政十 (1798)

 18cm

 黄表紙

 読んでいるのは、早稲田大学デジタルライブラリー

 

 

化物和本草 十四丁表

「手(て)の長(なが)さの猿(さる)」 

ゑんかうざるハ水の月をとらやとし、

このてながざるハ、さいふの

かねをとらんとす、なくこへ、「ぶつぽうそう」をと

いふとうにて、このかいどうハ「ぶつぽうそう、/\」となく、

みやこやまざきの

山中にそのかみはやの

かん平というかりうど

  てつぽうにて

    しとめたり

 

化物和本草 十四丁表 下

   さて/\、てるがいのさるじや

   てながいのやすたり

      三十八もんと

        きている

 

 

ぶつぽうそう (仏法僧)

 仏法僧

 1 仏教で重んずる、仏と法(=仏の教え)と僧(=仏の教えを奉ずる者)。三宝(さんぼう)。
 
 2 動物
  ぶっぽうそう科の鳥。ハトよりやや小さく、青緑色で美しい。山林に住む。冬は南方に渡る。
 

かん平というかりうど

  てつぽうにて

    しとめたり

『仮名手本忠臣蔵 二つ玉の場』

 寛平がイノシシを仕留めるために、鉄砲を二度撃つ。

 小屋の前で、親父様(義父:おかるの父)が定九郎に殺され、懐からおかるのみを打った金を取り出しで、片手で重さを測る。

「五十両〜〜」

 二度目の鉄砲の弾が、定九郎に当たる。

 寛平はおかる→親父様から巡ってきた定九郎の持っていた親父様の島の財布を奪って帰る。

 

 家に帰ると、程なく、遺体となった親父様が運ばれる。

「誰がこない酷いことを!」

と、義母。

 島の財布は義父のものと知った寛平は、自分が親父様を撃ち殺したと思い、自害する。

「色にふけったばっかりにぃ〜」

と左ほほに、指筋の地跡をつけるのは見もの。

 

 村人、

「やヤァ!こりゃ死因は鉄砲ではござらぬ、刀の切り傷で顎ざる。」

 まぁ!何ともはや切ない場面である。

 

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