乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

今昔狐夜噺 読了  17 (いまハむかし きつねのよばなし) 十五丁裏 上、中、下  十返舎一九 画・作

2020年08月05日 | 十返舎一九

 

今昔狐夜噺 読了 17 (いまハむかし きつねのよばなし) 十五丁裏 上、中、下  十返舎一九 画・作

 

早稲田大学図書館 (Waseda University Library)所蔵

https://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/he13/he13_01216/he13_01216.html

今昔狐夜噺 上,中,下 (合本)

十返舎一九 画・作 1765-1831

1冊(合3冊) ; 18cm

[江戸] : [榎本屋吉兵衛], [寛政9(1797)]

黄表紙

今昔狐夜噺十四丁裏

  

一九画作(ぐわさく)と。いかめしく記(しる)しぬるを。予が

□(欠け)か目(め)の秤(はかり)にかけて。彼(かれ)が出世(せ)と作(さく)とを

ためし見るに。あわや秤(はかり)の倅(さほ)の中程(なかほど)

よりおれたきハ。いづ神をかろしとも

わかたず。画(ゑ)ハおしつよく。作(さく)ハおしの

おもきなへと。例(れつ)のにくまれ口を

    雪亭(せつてい)主人か帰(かへ)り

     がけの駄賃(だちん)にいふ

 

 

『今昔狐夜噺』読了^^v

 

 歌舞伎が見たいワイ!歌舞伎が見たいワイ!と書き続けた『今昔狐夜噺』の記録。

 次何読もうかと、草中歩む。  乱鳥合掌

 

 

 

 

 

 

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今昔狐夜噺 16 (いまハむかし きつねのよばなし) 十四丁裏 十五丁表 上、中、下  十返舎一九 画・作

2020年08月05日 | 十返舎一九

 

今昔狐夜噺 16 (いまハむかし きつねのよばなし) 十四丁裏 十五丁表 上、中、下  十返舎一九 画・作

 

早稲田大学図書館 (Waseda University Library)所蔵

https://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/he13/he13_01216/he13_01216.html

今昔狐夜噺 上,中,下 (合本)

十返舎一九 画・作 1765-1831

1冊(合3冊) ; 18cm

[江戸] : [榎本屋吉兵衛], [寛政9(1797)]

黄表紙

今昔狐夜噺十三丁裏

らくさいハ

かのせん

ざいものを

ふねにつ

ませほん

ぜうのあた

いちにだして

とりはらい

そのかねにて

ぢめんの

うちにひとつ

のこらす

たて、せういち

ゐのくわんい

をもらひ

いなりの

中ろと

すへのよ

までながく

まもりがみ

とあふぐ

べしと

しそんまで

も いゝおくり

ておこたら

ず、まつり

けるゆへ、かみも

 

今昔狐夜噺十四丁表

人のうやまふ

によつて、□(欠け)を

ましければ、

そのしそんも

かみのめぐみ

に、あいあたじ、

さいなんを

のぞきふく

とくそく

せうの

はるを

むかへて

行すゑ

ながく

ことぶき

けるとなり

「このさうしにハ

 さつぱり

 あいきやうが

 □(欠け)うつた

 □(欠け)へこゝで

 おのぞみ

 し□(欠け)いお目に

 かけます、

 

今昔狐夜噺十三丁裏 下

  「いつも はつ

   むまハ にぎ

   やかな事

   じや

 

今昔狐夜噺十四丁表 下

  「かへりにハ

   くさぞう

   をたんと

   かつてやりま

   せふ

 

   一 九 画 作

 

 

 

今昔狐夜噺十三丁裏

楽斎は

かの潜在物

船に積ませ、

本庄のあたいちに

出して

取り払い、

その金にて

地面の

内に一つ

残らず

立て、せいいち

一(い)の官位

を貰い、

稲荷の

中ろと

末の世

まで永く

守り神

と仰ぐ

べしと

子孫まで

も 言い送りて、

怠らず、

奉りける故、

神も

 

今昔狐夜噺十四丁表

人の敬う

によつて、□(欠け)を

増しければ、

その子孫も

神の恵

に、相あたじ、

災難を

覗きふく

とくそく

しょうの

春を

迎えて

行き

末長く

寿けると成り

「この草子には

 さつぱり

 愛嬌が

 □(欠け)うつた

 □(欠け)へ此処で

 お望み

 し□(欠け)いお目に

 掛けます、

 

今昔狐夜噺十三丁裏 下

  「いつも 初午は

   賑やかな

   事

   じや

 

今昔狐夜噺十四丁表 下

  「帰りには

   草双(紙)

   をたんと

   買ってやりま

   しょう

 

   一 九 画 作

 

 

 

 

 「いつも はつ

   むまハ にぎ

   やかな事

   じや

初午

 二月になって最初の午(うま)の日。その日に行われる稲荷(いなり)神社の祭り。 

 2月最初の午(うま)の日(2020年は2月9日)。
 本来は、農作業が始まる旧暦の2月に行われていました。

 711年(和銅4年・奈良時代)のこの日に、稲荷社の本社である京都の伏見稲荷大社に稲荷大神が鎮座されたといわれています。

 この日をしのび、伏見稲荷大社をはじめ、愛知の豊川稲荷や佐賀の祐徳稲荷神社など、全国の稲荷神社で盛大にお祭り(初午大祭)が行われます。

 また、立春を迎える2月の最初の午の日は、一年のうちで最も運気の高まる日とされています。
 ※「午(うま)」は方位の南を示し、時間は正午を表わします。この時間は太陽が最も高く上がり、一日のうちで陽光の力が最も強まる時といわれています。

 稲荷大神のお使いとされているのがきつねです。初午の日には、その好物といわれている油揚げやお団子などをお供えします。

 餅まきが行われる地域もあります。

 

くさぞう

 草双紙

 江戸時代、大衆めあてに書かれた絵入り小説本の総称。

 文章は平仮名を多く用いる。

 赤本・青本・黒本・黄表紙・合巻(ごうかん)物など。

 

 

 とうとう、今昔狐夜噺』の本文が終わってしまった。

 コロナが収束してほしい!

 劇場で、

 歌舞伎が見たいワイ!

 

 

 

 

 

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今昔狐夜噺 15 (いまハむかし きつねのよばなし) 十三丁裏 十四丁表 上、中、下  十返舎一九 画・作

2020年08月05日 | 十返舎一九

 

今昔狐夜噺 15 (いまハむかし きつねのよばなし) 十三丁裏 十四丁表 上、中、下  十返舎一九 画・作

 

早稲田大学図書館 (Waseda University Library)所蔵

https://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/he13/he13_01216/he13_01216.html

今昔狐夜噺 上,中,下 (合本)

十返舎一九 画・作 1765-1831

1冊(合3冊) ; 18cm

[江戸] : [榎本屋吉兵衛], [寛政9(1797)]

黄表紙

今昔狐夜噺十二丁裏

らくさいハくびじつけんをめい

わくながら、しまいてみな

ごたいぎ/\、おつげでめづら

しい事を見ましたと、いち

れいいべけれバ、「はつ」といふて

そのさにいならびたる

よろいむしゃ、あとかた

もなくきへ失せけれバ、

よハ ほの/″\と

あけにける、

さて、へいけ

がたのくび

なりと

いち/\

じつけんに

そなへたる

くびどのを

みなはき

だめへとり

すてさせ

けるをおもひ

いだし、いかなる

ものをくびと

なづけて

われにみせ

しやがてん

ゆかずとかの

 

今昔狐夜噺十三丁表

はきだめへ

ゆきてみれバ

とり、すいくわ

とうぐわん

ふたべひやう

たんが、ぼちや

おびたゞしく

うちすて

ありたり、

さてハくびと

みへしハ

これなるべし、

どふりてかぼ

ちやがとう

なすだと

大わらい

をぞ

たり

ける

 

今昔狐夜噺十二丁裏 下

  「とももりこれもり

   などといふけうだいのくびと

   見へし□(欠け)どふりこ、そうりが

   ふたつ

   じや

 

今昔狐夜噺十二丁裏 下

  「こうした

   ところハ

   べちゃアねへ

   おくやまの

   まめぞうと

   いふみぶり

       だ

 

今昔狐夜噺十三丁表

  「さきぼふ

   のからす

   どの、ちた

   やすんで

   とばつ

   せへ

    な

 

今昔狐夜噺十三丁表

   からす

  「かあ/\

   あのとりが

   つゝいてみたい

 

      

 

今昔狐夜噺十二丁裏

楽斎は首実検を迷惑

ながら、終いて皆

ご大義ご大義、お告げで珍しい

事を見ましたと、一例

いべければ、「はっ!」と言うて

そのさに居並びたる

鎧武者、跡形

も無く消え失せければ、

世は ほのぼのと

明けにける、

さて、平家方

の首

なりと

いちいち

実験に

備えたる

首殿を

皆掃きだめへ

取り捨てさせ

けるを思い

出だし、如何なる

物を首と

名付けて

我に見しや

合点ゆかずとかの

 

今昔狐夜噺十三丁表

掃き溜めへ

行きてみれば、

取り、西瓜、

冬瓜、

ふたべ瓢箪、

がぼちゃ

夥(おびただ)しく

打ち捨て

有りたり、

扨は首と

見えしは

これ成る可し、

どうりて、

南瓜が唐茄子だと

大笑い

をぞ

たり

ける

 

今昔狐夜噺十二丁裏 下

  「知盛、維盛

   等と言う兄弟の首と

   見へし□(欠け)どうりこ、そうりが

   ふたつ

   じや

 

今昔狐夜噺十二丁裏 下

  「こうした

   ところは

   べちゃア ねへ

   奥山の

   豆蔵と

   言う身振り

       だ

 

今昔狐夜噺十三丁表

  「先坊

   の烏

   殿、ちた

   やすんで

   とばつ

   せへ

    な

 

今昔狐夜噺十三丁表

   烏

  「かあかあ

   あの鳥が

   つついてみたい

 

 

さて、へいけ

がたのくび

なりと

いち/\

じつけんに

そなへたる

くびどのを

みなはき

  上の文を読み、『仮名手本忠臣蔵』では無いが、『御摂勧進帳』(『芋洗勧進帳』)を思い浮かべた。

  若干滑稽でそれでいて格好の良い弁慶が、次々と敵をなぎ倒し、首を引っこ抜く。

  弁慶が大井戸に登り、首を井戸で芋洗の様にザブザブ首を洗い、ポンポンと道端に放り投げる。

  道に転がった首を、二人の奴が

「お掃除お掃除・・・」

と言いながら首を履いていくコミカルな場面が思い出された^^

 

 歌舞伎、見た〜〜い。劇場に行きた〜〜い。

 

 歌舞伎が見たいワイ!

 

 

 

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