敏馬神社(みぬめじんじゃ) 2
『祓いの日』とは
一年を二つに分けた昔の考え方。
六月晦日は十二月晦日に対応、前の半年の最終日。
神に年前半の無事を感謝し、収穫までの後半年の無事を祈るため → 物忌みの日、祓いの日
宮廷で 十二月晦日と六月晦日の年二回、「大祓い」の神事が行われていた。
祓いは、日本の神祭りの基本とも言える作法。
大祓いの本来の意義は、年間を通じて最も大切な正月と七月の祖霊迎えの行事を前に、物忌みを行うこと。
十二月 「年越し」
六月 「名越し」
大祓いの行事は宮中から民間の神社でも行われるようになる。
名越し 「夏越し」
「六月祓い」「荒和(あらにご)の祓い」「夏越節供」「輪越祭り」
と呼ぶこともある。
ナゴ(名称)は、神様の気持ちを和らげるという意味の「和し」による。
万葉の時代、敏馬の浦は「百船の過ぎて往く」と云われるような賑わった港であった。
伝承
婚礼の列が社前を通るとその結婚は不縁に終わるとの伝えがある。どうしても通らねばならない場合には神社裏の国道を通ったとのこと。
元々女神を祭る神社だから神が嫉妬するとのようだ。 これでは到底神前結婚式はできないだろう。
また縁切りのまじないもあり、拝んでもらった砂を相手の食事に少量まぜて食べさせると直ちに効くという。 砂を食べさされたら、別れる気にはなるだろうが、砂を噛む思いの伝承ではある。
神戸市灘区岩屋中町4-1-8
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