乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

シリーズ 世界の宗教 1 『イスラム教の人々』

2008-08-13 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真は、イランのアブヤネ)

記録だけ  

 

2008年度 91冊目  

 

 
 シリーズ 世界の宗教 1
    『イスラム教の人々』 
  

 

 

 アブドゥル・ラティフ・アル・ホアッド 著

 河津 千代 訳

 リブリオ出版

 1989年2月10日 第2版 

 全6巻 12000円+税(分割不可)

 

 

 

 夜中に本を読んだ。

 一冊目はこども向けの シリーズ 世界の宗教 1『イスラム教の人々

 イスラム教のいろいろな国之写真や説明が漫然と並べてあり、どこの国の写真だか分からないものも多い。

 かと思えば、スペインのアルハンブラ宮殿などはとても親切に説明されている。

 イスラム教を一派一絡げにした感覚が、私にはなじめない。

 イスラム国といっても宗教色の濃い国と そうでもない国もある。

 いくら子供用だからとはいえ、いろいろな国の写真を無造作に並べてある無神経さはいただけないと感じた。

 

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『刺繍』  イラン女性が語る恋愛と結婚

2008-08-12 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真はイランのアブアネの女性。)

       

 

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2008年度 90冊目  

 

 
  『刺繍』 
  イラン女性が語る恋愛と結婚

 

 

 マルジャン・サトラビ 著

 山岸智子 監訳

 大野朗子 訳

 明石書店

 2006年7月5日 第1版 

 2300円+税

 

 

 今朝5時頃に読んだ三冊は『刺繍

 単純に『刺繍』をさす、日常のイラン女性の話だと思って手に取ってみたが、少し違う。内容はいたって濃い。

 イラン女性の外内面における本音や考え、感覚は手に取るように分かる。

 兎角日本人主婦などから考えるとイラン女性はチャードルに身を包身、内なるところが見えてこない部分が多い。

 そういったジレンマを真っ向から解決してくれる秀作。

 

 イラスト中心に説明といったスタイルで、万人にわかりやすく楽しめるであろうと感じた。

 

 

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『イランを知るための65章』明石書店

2008-08-12 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真はイランのアブアネ。)

 

   

 

記録だけ  

 

2008年度 89冊目  

 

 エリア・スタディーズ
  『イランを知るための65章』 

 

 

 岡田恵美子

 北原圭一

 鈴木珠里 編著

 明石書店

 2004年9月30日 第1版 

 P.392 2000円+税

 

 

 今朝5時頃に完読した本は『旅の指さし会話帳 18 トルコ』を含めて三冊。

 その内の一冊が、『イランを知るための65章

 この本がまた すこぶる楽しい。

 内容がバラエティに富んでいて、主婦の私でも何とかわかり、楽しむことができた。(笑み)

 

『イランを知るための65章』は元々は、先日 大阪の民俗学博物館に行った折、購入コーナーで見つけて 読みたくなった本の一つ。

 明石書店出版および世界の内容ということだけを覚えておいて、帰宅後 アマゾンや図書館蔵書検索などで調べ、近くの図書館にお願いしておいた。

 

 手にとって楽しむと、そのわかりやすさと楽しさとでわくわくする。

 知らないことが多く書かれていた。

 少しはイランを知ることができたのでは無いかと 喜んでいる。

 

 このシリーズは他にもいろいろな国で出ている。

 折を見つけて、楽しんでみたい。

 井の中から、少しは世界が見えてくるかも知れない。(笑み)

 

 

 この本の中で一点、個人的嗜好の問題として、記録しておきたいことがある。

『イランの採話できる民話は、動物寓話、本格昔話、笑い話と小話、形式譚と多岐にわたる。・・・・・・発句「むかしむかし」・・・・・・

 結句→「カラスは家に帰らなかった」』 

 

 民話が昔から好きなので、こういった結句は気に掛かる。

 ひとつ イランの結句も覚えておくことにしよう。

 

 

 

AMAZONより 内容構成 ↓
 1 文学・言語
第1章 華麗な恋文――ペルシア文学
第2章 文字の帝国、語りのレジスタンス――『シャー・ナーメ(王書)』
第3章 ペルセポリスの記憶――アレクサンドロス伝説
第4章 葦笛の響き、象徴の舞い――ペルシア神秘主義文学
第5章 俳句との邂逅――現代イラン詩抄
第6章 二〇世紀を駆け抜けた女性詩人たち――パルヴィーンとフォルーグ
第7章 時代の苦悩と生の悲劇的感情――作家サーデグ・ヘダーヤトの肖像
第8章 語り継がれるイランの伝統思想――イラン民話学の現状
第9章 イランのシンデレラ物語――シンデレラの比較民話学
第10章 ダレイオスのことばとシャープールのことば――イラン語派
第11章 ペルシア語はどこまで通じるか?――イランことば探訪(1)
第12章 お国ことばさまざま――イランことば探訪(2)
 2 芸術
第13章 王権神授と虚偽の造形――イランの古代美術
第14章 イラン美の源流――イスラーム時代のイラン絵画(一四世紀まで)
第15章 華やぐティムール朝宮廷文化――王族による写本芸術の保護
第16章 芸術の爛熟――サファヴィー朝の絵画、その光と影
第17章 真っ黒と斜めの書?――イランの書道作品に親しむ
第18章 エスファハーンの輝く彩画タイル――イランの建築装飾の技法と美
第19章 模様は歴史を語る――ペルシア絨緞
第20章 イラン映画は子ども向け映画か?――イラン映画と日本人
第21章 『風の絨毯』の舞台裏――イラン映画は今
第22章 映像になった言葉たち――イラン映画と詩の蜜月
第23章 イラン音楽の楽しみかた――三つの観点から
 3 宗教
第24章 イラン的イスラームとは何か?――イランの宗教的伝統
第25章 ここにイランのパッションがある――シーア派の哀悼行事
第26章 聖性への憧憬――イラン最大の聖地イマーム・レザー廟
第27章 都市での争い――中世の宗派対立
第28章 神に対する愛――イランのスーフィズム
第29章 実践的道徳――周囲を敵に囲まれた人の処世術
第30章 古代イランの元祖魔術師?――ゾロアスターの虚像と実像
第31章 イランが生んだ宗教――現代に生きるゾロアスター教
第32章 イヌ派かネコ派か?――ゾロアスター教とイスラーム
 4 歴史
第33章 イラン考古学最前線――旧石器時代からサーサーン朝ペルシアまで
第34章 正倉院のガラスを求めて――ギーラーン地方の考古学
第35章 イスラーム以前の輝かしい時代への賛歌――『ノウルーズ・ナーメ』
第36章 多民族共生の歴史と「国史」の齟齬――イラン史を求めて
第37章 シーア派国家への道――サファヴィー朝の成立と繁栄
第38章 屈辱と懐旧と――ガージャール朝
第39章 歴史の一貫性――イランの近代史と宗教
第40章 現代に蘇る石油国有化運動――ナショナリズムと自由
 5 地理・風土・民族
第41章 ノウルーズ文化圏――イランの地理・風土・民族
第42章 ザーグロスの南、ファールスの春――イラン南部の風景
第43章 携帯電話がほしい!――ガシュガーイー遊牧民
第44章 クルディスターンの「分割」――クルド人と国境
第45章 近くて遠い隣人――イラン人とアフガン人
第46章 イラン系文化とトルコ系文化の十字路――中央アジア
第47章 イランとカフカス、日本を結ぶミッシングリング――アルボルズとエルブルース
 6 政治・経済・社会
第48章 イランの近代性と歴史の連続性――イラン・イスラーム革命
第49章 ヘジャーブに見るイスラーム革命――女性の政治参加と体制維持
第50章 あるイスラーム法学者の「造反」――ヴェラーヤテ・ファギーフ体制への挑戦
第51章 イランの保守・改革の対立と国際社会――イラン外交
第52章 バーザール商法を超えて――イラン・ビジネス事始め
第53章 革命と戦争の向こう側に――地方社会の変容
 7 生活文化
第54章 女性パワーの源――イランの女子教育
第55章 教育は社会を語る――小学生の学校生活
第56章 一般行事は太陽暦・宗教行事は太陰暦で――暦の変遷
第57章 イスラーム・プロパガンダと自由化の波のはざまで――イランのマスコミ事情
第58章 縮まる都市と農村の格差――イランの医療事情
第59章 利用された「伝統服」の一〇〇年――チャードルに映るイラン
第60章 都市と住宅――住居環境
第61章 ゆるやかな男女別と男女同席――テヘラン乗り物事情
第62章 生者と死者を結ぶコミュニケーション――墓参りと夢
第63章 集いの楽しみ――半世紀前のテヘランの娯楽から
 8 日本とイラン
第64章 海を渡った恋の詩――文化交流
第65章 蜃気楼の彼方に――イランへの眼差し

 

 

       すこーん すこーん こめだんご

 

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『旅の指さし会話帳 18 トルコ』 

2008-08-12 | 読書全般(古典など以外の一般書)

 

(写真はイランのアブアネ。土でできた家が、たち並ぶ。    2007.9.24)

 

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2008年度 88冊目  

 

 『旅の指さし会話帳 18 トルコ』 

 

 

 磯部加代子 著

 情報センター出版局

 2007年10月13日 第2版 4刷

 P.127 1500円+税

 

 

 

 こどもが大学生協で 『旅の指さし会話帳 18 トルコ』を買ってきた。 

 私は旅の指さし会話帳シリーズが好きで、これ一冊あれば結構な時間を楽しむことができる。

 語学センスは無いので、覚えることはできない。

 が、見ていると、食事や生活習慣などが 何となくぼんやりと見えてくるから 不思議。

 楽しいので、ざっとだが、4回も読んで楽しんでしまったよ。馬鹿だな。

 

 トルコ語はペルシャ語によく似た単語がいくつもあった。

 スペイン語の『バンコ』(銀行)のような感じ。

 やはりトルコとイランは、当たり前だが、近いんだな。

 

 トルコとイランは食事や菓子などもにた部分がある。

 しかしながらトルコは三大美食ともいわれているので、味付けが違うのかなぁとも感じる。

 去年トルコに行った娘の話だと、食事はすこぶる旨いとのこと。

 菓子も旨いが、かなり激甘らしい。

 今年はそのトルコへ、こどもが一ヶ月弱、遊びに行くという。

 初めは西の方も行くとも言っていたが、今はトルコだけを制覇すると行った気持ちが強くなっているらしい。

 どちらにせよ安全第一。

 それが第一条件である。

 

 我が家は全員が、結構ばたばたと海外に行くことも多い。

 つい先日はもう一人のこどもがタイに一人で行ってきた。

 列車の一番安い席二乗ると、タイ人ばかりで、買い出しの方が多かったとのこと。

 私からすれば そういった話は まるでテレビの世界だ。

 今時のこどもはかなり積極的である。

 私たち夫婦はといえば、その国の生活は見たいのでバスや夜行電車には乗ってみたい気もするが、

『楽が一番。無理をしてはいけない。』

と、自らに言い聞かせる。

 どこの国でもできるだけ国内線かタクシーで楽をしたいといった気持ちが先に立つ。

 軟弱な私たち夫婦に対して、若者はえらい!と、つくづく思う今日この頃である。

 

 先日タイに行ったばかりのこどもは、今月末には友人とインドに出かけるという。

 もうこうなれば、好きにして~~といった感じ。

 無事な笑顔とおみやげを期待する、馬鹿親である。

 

 そして、今現在、こどもは二人とも各自友人と、国内旅行に出かけている。

 まぁ、経験上 若い間に好きなことを思う存分やることはいいだろう・・・。

 そんな風に思いながらも、私たち夫婦はどこも行かずに、夕方の散歩を楽しみにしている慎ましやかさだ。

 こういった何でもない時の流れも、いい物ではないだろうか・・・。

 

 

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『極猫大騒動 ゴクネコ』 花組芝居

2008-08-11 | TVで舞台

 

記録だけ

 

   『極猫大騒動 ゴクネコ』

 

 8月10日、花組芝居の『極猫大騒動 ゴクネコ』を観た。

 

 何だ ! これは・・・と思うくらいに、大衆演劇の雰囲気を漂わせていて、驚くばかりなり。

 歌に音楽、証明、化粧、踊り、衣装の着方、表情や身のこなし方までが、小芝居っぽい。

 舞台上からは、ミラーボールまでおりてくるといった、サービスには大笑いした。

 わざとだが、音程を外したり、だみ声であったり・・・、粘つくような視線や流し目は、笑える。

 おまけに荒削りであり、或意味この下品さが、歌舞伎や能楽に慣れている私にとっては、かえって斬新な感じさえ受ける。

 二時間半という物、笑い続けていたといった方が正しいかも知れない。

 花組芝居も、何でもとりいれるんだなぁ・・・と感心すること、しきり無し。

 

 最終、

「さぁ、役者たちとふれあって下さい・・・。」

のアナウンスを合図に、役者たちが客席におりてきて、観客は女形役者に花束を渡し、おひねりというらしきご祝儀を胸元に入れる。

 初めから最後までが大衆演劇さながらに構成されていた。

 

 初めは見る気満々だった家族ではあったが、劇の途中で何だか分厚い本を取り出して、読みはじめ、劇の騒動にあって それもかなわぬと踏んだ彼は、とうとう本格的に眠ってしまう始末。

『疲れてるんだね・・・かわいそうに・・・。』

というような 理由ということにしておこう。

 

 舞台が終わり、役者名などのテロップが流れて、私は初めて知った。

 女形は かって大衆演劇界の玉三郎と呼ばれた 竜小太郎だったらしいのだ。

「それでなの!!」

と妙に勝ち誇った気持ちが生じ、今回の演出・構成に納得した。

 

 竜小太郎といえば、以前テレビで大衆演劇特集を組んでおられたときに、二人の役者(劇団)が各自一時間物の小芝居を組んでおられるのを観たことがある。

 竜小太郎の他は確か『お母さんのお弁当箱』を一人で演じ続けている九州出身の役者だったように記憶するが、名前は忘れた。しかしその日の演目は違ったことも付け加えておこう。

 

 テレビ放映が終わり、シアターTVの説明を見ると、

『華麗なる女形対決!竜小太郎 VS 加納幸和花組芝居 』

といった たいそうな説明。

 

 話の展開はしっかりとしていてとても面白かっただけに、女形対決といった陳腐なテーマばかりとは言い難い。

 話は分かりやすいが、忠義や人間本来の姿も描き出され、楽しむことができた。

 

 それにしても、大衆演劇界の竜小太郎は、粘つくような美しさだ。

 ああいった美しさは、男性が好きなのであろうか。それとも女性が好きなのだろうか・・・。

 私には分からない。

 いずれにせよ、私の興味とは少しずれてはいる物の、不思議な感覚を受ける役者だった。

 

 

 

 シアターTV 『極猫大騒動 ゴクネコ』 説明より ↓

 

『華麗なる女形対決!竜小太郎 VS 加納幸和花組芝居 』

 2005年6月 全労済ホール/スペース・ゼロ/

 作:小池竹見(双数姉妹)/

 演出・出演:加納幸和/

 出演:竜小太郎、桂憲一、八代進一、北沢洋、大井靖彦、松原綾央、水下きよし、秋葉陽司 、磯村智彦、町田光、原川浩明、嶋倉雷象、各務立基、山下禎啓、溝口健二、横道毅、近藤英輝(双数姉妹)、堀越涼、目谷哲朗、美斉津恵友、小林大介

 かつての“浪花のチビ玉”、いまや“流し目のスナイパー”と異名を取り、女心を射抜く大衆演劇のスター女形・竜小太郎が「花組芝居」に初見参、座長・加納幸和との女形対決を繰り広げた舞台を放送!

 竜の座長公演でも脚本を担当した「双数姉妹」の小池竹見が、この2人のために書き下ろしたのは絢爛豪華な時代劇ミュージカルだ。

 35万石の大名・草間家で持ち上がったお家騒動。陰謀の末に嫡男家頼が亡くなり、今では弟頼貴が太守の座についている。

 ところが亡き家頼の娘・滝姫の愛猫が化け猫となって災いを起こすとの噂が立ち、罪の無い猫までが忌み嫌われて退治される始末。

 多くの仲間を亡くした猫たちはとうとう決起することになり…。

 猫の恩返しに仇討ち、正室と側室の世継ぎをめぐる争い、猫の化身の腰元たちの戦いと、美しきゴクネコ対決の幕が上がる。

 豪華な衣裳や早替り、そして村治崇光(長唄の六代目杵屋勝四郎)による和調アレンジの多彩な音楽で、楽しいエンターテイメントに仕立てられている。

 

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『ハイド・アンド・シーク』 暗闇のかくれんぼ  ロバート・デ・ニーロ  ダコタ・ファニング

2008-08-10 | 映画

 

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 『ハイド・アンド・シーク』 暗闇のかくれんぼ

 

 

 満足度 ★★★☆☆ ☆☆☆☆☆

 怖さ ★★★★☆ ☆☆☆☆☆

 話の展開 ★★☆☆☆ ☆☆☆☆☆

 女の子の演じ方 ★★★★★ ★★★

 

 監督 ジョン・ボルソン

 キャスト ロバート・デ・ニーロ

       ダコタ・ファニング

       ファムケ・ヤンセン

       エリザベス・シュー

 

 早い段階から結果や結末がみえてるのはいいが、デ・ニーロの表情などに、もう一工夫ほしいところ。

 デ・ニーロは『レナードの朝』はよかったと思うが、アクション物や今回のような役柄は向いているのかなっと感じてしまう。

 男性はデ・ニーロを好きな人も多いようだが、役柄の方向性を見失っている感じがしてならない。

 デ・ニーロに対しての子役の表情は実に良い。

 子の子の父親役をジョニー・デップやロビン・ウイリアムス、トム・ハンクス 他の俳優をあてて楽しんでみると、以外に楽しい空想遊びができる。

 単純なあらすじの映画だけに、作品カラーも全く別のものになりそうで、結構楽しい。

 こういった感覚は、歌舞伎の楽しみの一つに近いものがある。

 

 結末として、女の子の絵。

 こういった処方で落とすのは、映画の文法に沿ったやり方で、安心といえば安心だし。面白みがないといえば面白みがない。

 ゾンビシリーズの中の一作品で、やっと逃げることが出来て隣の町に車に乗って向かう・・・ふと女が髪を書き上げると、首筋には傷があった・・・と言う映画があったが、パターンは全く同じ。

 こういった映画は他にも多くあると思われる。

 

 とりあえずテレビで楽しい時間をすごすことが出来たことに、感謝している。

 

 

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『オペラ座の怪人』 劇団四季 (大阪四季劇場) 

2008-08-09 | 舞台・芝居

 

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   『オペラ座の怪人』 (大阪四季劇場) 2008. 8/7

 

 

 8月7日、一人で『オペラ座の怪人』を観に行く。

 劇場は大阪梅田二丁目、高級ブランド店がたち並ぶ、ヒルトンホテルの七階にある。

 娘はこのあたりが好きらしい。

 結構情報通で、地下では小じゃれた 旨い食事や茶を頂くために、娘の後から のこのことついて行くこともある。

 最近の二三歳女子は、相当に今風の粋な生き方を好みとするらしい・・・。

 

 さてさて、劇団四季を観るのは、私はまだ二度目。

 以前は 息子と『キャッツ』を観た。

 会場は依然と今回は異なる。

 S席(一等席)の2階最前列だったが、どう考えても人間工学的に設計ミスとしか言いようのない会場であった。

 前のめり禁止・・・どころではない。

 シートの後ろに体をぴったりとくっつけてないと、ステッキを持った係員の鋭い視線と暴言とステッキがとんでくる。

 だが、シートに身をぴったりと付けると、舞台は2/3暗いしか見えないのである。

『キャッツ』そのもののできばえと 客への喜ばせ方に対しては満足のいく物ではあった。

 しかしながら、一等席で見えないという あまりにも矛盾した構造上に問題のある四季専用の劇場。おまけに 怖い係員の品のなさに、私は劇団四季から自ずと足は遠のいていた。

 

 そういった経緯をふまえながらも、私を今回 『オペラ座の怪人』に行かせた理由がいくつかある。

 まずは『オペラ座の怪人』が好き。

 加えて 六月にシアターTVにて、花組芝居の『歌舞伎座の怪人』と 映画『オペラ座の怪人』をやっていたこと。

 また、今年の七月歌舞伎が 今までになく悶々としていたこと・・・といった理由が考えられる。

 

 とりあえず家族に相談した上で、すぐに観られる『オペラ座の怪人』のチケットを手配してもらい、滑り込みで観ることができた。

 今回は前回の席の痛みをふまえ、同じ等級だが、一階席で観ることにした。

 前回とは大違いで、役者の表情なども楽しむことができる。

 落ち着いた気分で観劇にのぞむ事ができた。

 

 恥ずかしながら、劇団四季のことは 私は全く知らないので、誰が出てようと、顔と役者の名前が全く一致しない。

 それでいて 私は観劇の折、よほどのことがない限りは 番付やパンフレットを買わないので、名前に加えて内容もいい加減なものである。

 

 以前こういう事があった。

 普通の歌舞伎ならまだしも、猿之助劇団のスーパー歌舞伎とあらば、『ヤマトタケル』を観ていて 役者が二役していても分からない。

 役もこんがらがり、話は分かったような分からぬような・・・とほほといったしょげる思いを味わい、臍を噛んだ。

 こういった苦い経験も味わったことがあるが、今回もパンフレットは未購入。

 書棚にこれ以上の番付類を置くのは、気が阻む。

 役者名はまあいいや・・・と割り切って、舞台に没頭。

 

『オペラ座の怪人』はよかった。

 流石にオペラ座と名がつくだけあって、皆さん内容もご存じのように劇中劇が楽しめる。

 この劇中のオペラが半端じゃない。

 オペラとまでは言い難いが、オペレッタのように軽やかで楽しく、観ていて心がわくわくしてくる。

『ああ、しあわせ~~。』

と感じさせてくれる劇中劇なのだ。

 

 劇団四季の役者の歌のうまさには、脱帽。

 私の心は舞台に上がり込んで、リズムをとって踊り楽しんでいた。

 

 ライトや構成、室内之装飾品や背景、衣装は興味深い。

 食卓の上に配置された食事や食器や 獲物の兎二羽などは、まるで上質の絵画を 目の当たりにしているよう。

 心は弾む。

 

 クリスティーヌ役の方は、表情豊かで見入ってしまった。

 オペラ座の怪人役の方の声が好きで、CDを買おうかとも思ったが、欲しければAmazonを検討しよう・・・と、思いとどまる。

 しかしながら この方の声の調べが今も心に響き、家事の合間には口ずさんでしまうから不思議だ。

 この声は魔力を持っている。

 

 一体誰なのだろうか・・・とネットで調べてみると、劇団四季をこよなく愛しておられるであろうファンの方のサイトにたどり着いた。

 日ごとに劇団四季のいろいろな劇の配役を記録し続けて下さっていた素敵なページ。

 8月7日分を参考にさせていただいて、記録をさせていただきました。

 ありがとうございます。

 

 『オペラ座の怪人』 2008. 8/7

オペラ座の怪人 : 高井 治
クリスティーヌ・ダーエ : 高木美果
ラウル・シャニュイ子爵 : 岸 佳宏
カルロッタ・ジュディチェルリ : 種子島美樹
メグ・ジリー : 荒井香織
マダム・ジリー : 戸田愛子
ムッシュー・アンドレ : 増田守人
ムッシュー・フィルマン : 小泉正紀
ウバルド・ピアンジ : 半場俊一郎
ブケー : 平良交一
 

 
【男性アンサンブル】
瀧山久志
佐藤圭一
斎藤 譲
林 和男
根本健一
桝本和久
佐藤季敦
柏田雄史
見付祐一
 
【女性アンサンブル】
山本彩子
ナ ユミ
齋藤まり
松ヶ下晴美
日谷百合
嘉重諒子
畠山 馨
長谷川智佳子
籏本千都
是澤麻伊子
田窪万理子
吉田郁恵

 

『オペラ座の怪人』は楽しかった。

 また観たいといった 衝動にかられる舞台であった。

 ほろ苦さと切なさが心に染み渡り、私は涙して観ていた。

 良い舞台だったと感じる。

 

 見終わって、私は素っ頓狂だが、今度は無性にロシアのサーカスが観たくなった。

 困ったものだ。

 次は ベリーダンスと11月の『フィガロの結婚』までは、お預けだな。

 舞台をもっと楽しみたいが、家族にも悪いので、シアターTVで我慢することにしよう・・・。

 

 

 

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歌舞伎戯言『団菊祭』 『永樂館の柿落とし』、我當丈、

2008-08-08 | 舞台・音楽 雑感メモ

 

 

 先日から二本も続けてテレビで興味深い特集が行われた。

 一つは夜中の1時55分まで放映された「団菊祭」の『白波五人男』

 この日は家族四人が途中まで観ていたので、夜中とはいえ 賑やかなことこの上なし。

 ご近所の皆様、申し訳ございません。

 ただ、窓は閉め切っていたのと、テレビの音量は控えていたので、聞こえてはいなかったとは思うけれど・・・。

 言い訳は続く ><;;

 

 台詞にあわせて、こどもが

「しらざぁ いって きかせやしょう・・・。・・・・・・・・・。」

とはじめたから たまらない。

 テレビはみたいは家族は気になるはといった感じだったが、これもまた我が家の持ち味かと思えば あきらめもつく。

 キセルの 

           『KON !』

が 二回たたかれたからたまらない。

 

 間延びした

『KO~N ! KO~N !』

に対して、こども二人が口々に、

「二回ね・・・。」

「二回は ダメだな。」

「二回はしまりが無いよね。」

から始まり、

「菊父さんはダメだろ。弁天は若くなくちゃ。」

「ウン、うまいのは分かるが・・・。弁天はねぇ、あくまでも中性的でなくっちゃ。菊五郎父さんは今や、きついかもね。」

「息子がいいよ。」

「菊ちゃん(菊之助丈)は、ぴったりだね。」

「『弁天小僧 菊之助とは、おれのこったい!』は、菊ちゃんに言わせたいね。」

・・・・・・二十歳そこそこの二人の会話は よる夜中、長時間続く。

 

 追記しておきますが、私は一切いっていませんよ。

 こどもたちですから・・・悪しからず、お許しのほどを・・・って事にしておきましょう。

 菊五郎丈も好きな役者さんですから。

 

 

 二本目は 出石の永樂館の杮落とし。

 これは私一人で静かに観ることができた。

 夕方の特集番組で、出石の人々の努力に加えて、こけら落としの様子もそこそこ詳しく放映。

 おねりの様子は、華々しい。

 秀太郎丈のプロ根性に徹した男前で満面の笑み。

 両手を振っての応対は好感が持てる。

 

 愛之助丈の人力車には、ご贔屓の女性お二方の花吹雪持ってもお出迎え。

 愛之助丈も汗を流しながら、笑顔で接しておられた。

 

 こけら落としの演目は『奴道成寺』と『操り三番叟』。

『奴道成寺』は愛之助丈なら、結構格好いいだろうなと想像がつく。

 こけら落としには、どこ之劇場でも必ずと言っていいほど演じられる 三番叟。

 こちらの演目は、どうだろうか・・・。

 

 三番叟はざっと考えても、かなりの数の演目が思い浮かぶ。

 単純そうに見えて、奥深いのが三番叟だ。

 リズムや足、表情など、結構難しい。

 加えて 『操り三番叟』は人形にならねばならない。

 また、『操り三番叟』は 故 実川延若丈の印象が強いだけに、かえって興味深い。

 

 三番叟の意味合いは以前二何度か このブログでも取り上げたことがあるが、民俗学的に考えても、興味深い。

 役者がどこまでこういった内容をふまえて消化し、演じきるかが 見所の一つだろう。

 

 それにしてもこの三番叟、衣装もいいが音楽もよい。

 以前は三番叟はとても好きで、小芝居、素人芝居も含めての写真を集めていたが、最近はそういった事まではしなくなったな。

 でも、正月など、一人でリズムをスイングしていることは今でもあるんだ。

 

 なんだかんだと一人放送を観ながら 物思いにふけり、出石のおおかぶきのこけらおとし特集を、漠然と眺めていた。

 こういった余白の時間は、私は好きだな。

 

 

 余談だが、今年の七月歌舞伎では、昼の部の会場前に 鈴木アナウンサーを見かけた。

 初めは松竹座横の本屋。

 その後 松竹座正面で、歌舞伎舞台のカメラマンと挨拶を交わされていた。

 

 夜の部の会場待ちの時間では、キャップをかぶられ、男前の付き人にガードされた 我當丈を見かけた。

 ちなみに我當丈は楽屋出入り口からは入られる、やはり上出の本屋前から地下食堂街の端の松竹座出入り口に入っていかれた。

 見事な早足早業楽屋入りで、他の客は誰も気づいておられない。

 お見事!

 素顔の我當丈・・・とっても男前だったよ。

 

 ちなみに、家族の場合は褒めてもいやがらない役者といやがる役者がいるようだが、我當丈は、かなり好きな役者の一人らしい。

 安心して褒めることができる。

 

 

 よかった よかった これで安心・・・

 

 

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生活習慣病をやっつけろ『美味しく健康!レシピ集』 

2008-08-06 | 読書全般(古典など以外の一般書)

記録だけ  

 

2008年度 87冊目  

 

 主菜+副菜+もう一品 27000とおりの組み合わせ
 
 生活習慣病をやっつけろ『美味しく健康!レシピ集』 

 

 

 監修 宗像伸子

 武田薬品工業株式会社

 2008年3月 

 27000とおり

 

 友人に料理本を頂いた。

 生活習慣病をやっつけろ!と書かれているだけあって、かなりヘルシー。

 頂いたその日から参考にし、毎日見ては料理を作っていたが、今日は本腰を入れて隅々まで丁寧に読んだ。

 

 主菜+副菜+もう一品 といった三つのおかずの組み合わせだが、我が家はおかずの品数は もう少し多い。

 ここ一、二ヶ月というもの、塩分を極限に抑え 毎日の料理を工夫した甲斐があって、その成果はダイエットいった形で、顕著に表れ始めた。

 今は娘の体型近くまでならないものか・・・と、もくろんでいる。

 

 この本のおかげで、オリジナルのほぼ無塩料理をいくつか編み出した。

 結構家族にも好評で、今では減塩食をつくって欲しいと家族中がいってくれている。

 元々京都の味に慣れているので、だしは効いてはいるが、薄味傾向。

 それをさらに 塩気を薄くしたものだから、計算すると塩は3~4グラムで収まっているはずなのだ。

 これで味も満足ならば、申し分ないでは無いか・・・と、一人有頂天の乱鳥。

 

 加えて、人間の舌はいい加減なものらしい。

 すぐに薄味にも慣れてくれるようだ。

 ただ、そのためには 素材や香辛料や酸味、だしや色や香料や、切り方や、焼き方・火の通し方に ひと工夫が要る。

 

 先日から、私は 強力粉と砂糖と塩とバターを使わない、健康パンの研究にせいを出していたが、ようやく 方向性がつかめてきた。

 ライ麦粉や全粒粉、ブランやクルミに加えて、山芋を入れると、一見堅そうに見えるパンの中身は、もちもちと柔らかくて美味しい。

 山芋に辿り着くまでに、どれだけの時間を費やしたことか・・・。

 砂糖の変わりにマービー、バターの変わりに健康サラダ油とクルミといった工夫をした甲斐あって、知人に催促していただく始末。

 喜んでいただけるのは、ありがたい。

 一個の人間として、うれしい限りである。

 

 このような楽しい遊びに取り組むきっかけをあたえてくれた、この本をくれた友人に感謝している。

         ありがとう・・・。

 

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少年探偵 江戸川乱歩全集 31  『赤い幼虫』 

2008-08-06 | 読書全般(古典など以外の一般書)

記録だけ  

 

2008年度 86冊目  

 

 少年探偵 江戸川乱歩全集 31
 
              『赤い幼虫』 

 

 

 江戸川乱歩著 

 ポプラ

 1970年8月 第1版発行

 1995年6月 第37版発行

 267ページ 700円+税

 

 江戸川乱歩著の『赤い幼虫』が読みたくなったので、図書館に行ッたが、生憎目的の本は無い。

 仕方がないのでこどもコーナーの少年探偵 江戸川乱歩全集から本書を見つけ、お借りした。

 子供用に書き下ろされたとはいえ、なかなか楽しい。

 まるで小学校の頃、学校から帰ってから見ていた こども向けのテレビを見ているようで、すこぶる気持ちが良い。

 話は芝居のように鮮明にイメージをふくらませ、インパクトは鋭い。

 たまには こういった本も楽しいものだ。

 実に楽しい時間を過ごすことができた。

 

 

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『クリムト』(映画)  ジョン・マルコヴィッチ 他

2008-08-03 | 映画

 

 記録だけ

    クリムト

 

 満足度 ★★★★★ ★★★★☆

 感動度 ★★★★★ ★★☆☆☆

 シーレーそっくり度 ★★★★★ ★★★★★

 2006年

 ジョン・マルコヴィッチ 他

 

 最近 何本か観た映画を、記録をつけそびれていた。

 今回は画家主題の映画なので、記録だけでもしておきたい。

 

 マルコヴィッチ演じるクリムト・・・面白かった。

 画家を題材にした映画は多くあるが、いずれも興味深い。

 中でも好きな映画は、ジェラール・フリップ演じる『モンパルナスの丘』だろう。あれは何度観ても小気味がよい。(というか、悲しい・・・。)

 

 クリムトは 息子が好きな画家の一人。彼は一人でウィーンに行った際に、オスカー・ココシュカなどの展示された美術館に、長時間いたらしい。

 クリムトのどういった部分に20代そこそこの大学生が魅力を感じるのかは定かではない。

 ちなみに 私の方は、ココシュカの方が好みかも知れない。

 ただいえるのは、息子も絵が好きで、忙しい時間をやりくりさせながら、関西圏の主な美術展には結構繰り出して熱心に観ているところが好ましい。(京都の展覧会は必ずといっても良いほど 外さないので、ちょっと、うらやましいかも・・・。)

 たまにはいっしょに行くこともあるが、私が少しばかりの絵画などの説明をしてやると、結構目を輝かせて耳を傾けてくれるところは 素直で可愛いものである。

 

 マルコヴィッチ出演の映画は『マルコビッチの穴』をはじめ、何本かはみた。

 彼は、印象深いといえば印象深い。また 印象が薄いといえば、薄い役者である。

 しかしながら マルコヴィッチといった名前には独特の響きがあり、何となく上等に聞こえるのは、彼の持ち味のせいなのだろうか・・・。

 けして男前とは言い難い役者だが、何を演じてもそつなくこなし、多少の狂気感のある表情は私の心をとらえる。

 

 映画『クリムト』を通しての感想は、そつなく幕を閉じたといったところか。

 しかしながら、先ほども申し述べたとおり、画家を題材にした映画であるが故に、私の得点は自ずと甘くなる。

 付け加えつならば、シーレーの自画像に、役者の目力らが重複し、印象的には よく似ていた。その点が、かなり心地良く感じた。

 

 今回記録のみにて、失礼申しあげます。

 

コメント (6)
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