
芝居三昧;『双蝶々曲輪日記~引窓』『釣女』『神明恵和合取組~め組の喧嘩』『於染久松色読販~新版お染の七役(前編)』『英執着獅子 <字幕付>』
先週は次のような演目をテレビで堪能した。
今回は演目名とテレビHPの解説だけで失礼いたします。
『双蝶々曲輪日記~引窓』
出演:坂東三津五郎 中村橋之助 坂東秀調 坂東巳之助 市川右之助 中村扇雀
2009年
76分
カラー
心温まる世話物の名作、美しき義理と人情の物語 全九段からなる人形浄瑠璃「双蝶々曲輪日記」の八段目にあたり、作者は竹田出雲、三好松洛、並木千柳。「引窓」とは明かりを彩るための天窓ですが、この窓から差し込む月の光が一家の明暗を照らすという、心に沁みる演出になっています。舞台は京都近郊の八幡の里、明日は十五夜ということで縁先にススキと団子を備える懐かしい情景から幕が開きます。南与兵衛の家にお尋ね者となった濡髪長五郎がやって来て、のどかな月見の晩が一転しますが・・・。家族の温かい人間関係が描かれた美しい義理と人情の物語。三津五郎の南与兵衛後に南方十次兵衛、橋之助の濡髪長五郎、扇雀のお早、右之助のお幸ほかで、心温まる世話物の名作をお楽しみください。 (2009年/平成21年12月・歌舞伎座)
『釣女』
出演:中村梅玉 中村歌昇 中村福助 中村吉右衛門
1998年(全2話)
36分
カラー
常磐津の舞踊曲で狂言の「釣針」を巧みに舞踊化した松羽目物。作者は河竹黙阿弥。 独身の大名と太郎冠者が、縁結びで評判の西宮の戎神社に参詣し、夢のお告げで聞いた通り西の門に行くと釣竿が落ちていた。大名が釣竿を垂らすと美女が釣れる。そこで太郎冠者も試してみると、釣れたのは世にも恐ろしい醜女だった。逃げる太郎冠者、追いかける醜女…。滑稽さを楽しめる舞踊劇。梅玉の太郎冠者に吉右衛門の醜女で。(1998年/平成10年4月・歌舞伎座)
『神明恵和合取組~め組の喧嘩』
出演:尾上菊五郎 中村時蔵 市川團十郎
2007年
102分
カラー
出演:市村萬次郎、河原崎権十郎、中村翫雀、市村竹松、中村虎之介、片岡亀蔵、片岡市蔵、市川右之助、市村家橘、市川團蔵、市川左團次、澤村田之助、中村梅玉 男と男の意地の張り合い。実際に起こった鳶と相撲取の喧嘩を題材にした江戸気風溢れる世話物。 品川宿の遊郭。相撲取の四ツ車たちと、火消しの鳶たちが喧嘩をしている。そこへめ組の頭・辰五郎が割って入り場を収めるのだが、このことがきっかけで、め組の鳶と相撲取たちとの大喧嘩が辰五郎と四ツ車の一騎打ちへと発展していく。辰五郎に菊五郎、四ツ車に團十郎、お仲に時蔵、喜太郎に左團次、鳶に権十郎、松緑、亀三郎、翫雀ほか、力士には海老蔵、男女蔵ほかの配役で。 (2007年/平成19年5月・歌舞伎座)
出演:坂東玉三郎 市川段四郎 河原崎権十郎 片岡愛之助 尾上松助 市村家橘 市川團蔵 市川團十郎
2003年
75分
カラー
身分や性格の違う七人の人物を一人が演じ分ける「お染の七役」。質見世油屋の娘お染と丁稚久松の恋を中心に、久松の姉で奥女中の竹川が探す重宝午王吉光の短刀と折紙のエピソードが絡んでくる。やがてお染が久松の子を身篭っていることが分かり、お染久松の心中へと話は進んでゆく。 お染(町娘)、久松(丁稚)、竹川(奥女中)、小糸(芸者)、お六(煙草売り)、貞昌(後家)、お光(田舎娘)。めまぐるしく変わる主要人物を玉三郎が一人で演じ分ける見応えたっぷりの舞台。(2003年/平成15年10月・歌舞伎座)
『於染久松色読販~新版お染の七役(前編)』
出演:坂東玉三郎 市川段四郎 河原崎権十郎 片岡愛之助 尾上松助 市村家橘 市川團蔵 市川團十郎
2003年
75分
カラー
身分や性格の違う七人の人物を一人が演じ分ける「お染の七役」。質見世油屋の娘お染と丁稚久松の恋を中心に、久松の姉で奥女中の竹川が探す重宝午王吉光の短刀と折紙のエピソードが絡んでくる。やがてお染が久松の子を身篭っていることが分かり、お染久松の心中へと話は進んでゆく。 お染(町娘)、久松(丁稚)、竹川(奥女中)、小糸(芸者)、お六(煙草売り)、貞昌(後家)、お光(田舎娘)。めまぐるしく変わる主要人物を玉三郎が一人で演じ分ける見応えたっぷりの舞台。(2003年/平成15年10月・歌舞伎座)
『英執着獅子 <字幕付>』
出演:中村雀右衛門
1997年
35分
カラー
獅子を題材に使った「石橋物」の中でも古典的な代表作。女形舞踊全盛の宝暦期、初世中村富十郎によって初演された。古風でゆったりとした曲調と華麗な舞を堪能できる長唄舞踊。今回は平成を代表する名女形・雀右衛門でご覧頂く。(1997年/平成9年3月・歌舞伎座)