(写真は京都の祇園祭のちまき。流石牛頭天王関係の祭。蘇民将来と記されたちまきがあった。 2011年宵山)
記録のみ
2011年度 79冊目 『かたちの謎を解く 魔除け百科』
岡田保造 著
丸善
2007年07月12日
1995円 128P
先日読んだ『呪術のかたちと謎 魔除けの百科 世界編』はとても楽しいものだった。
今回は『かたちの謎を解く 魔除け百科』
いつ部重複しているが、知りたい情報が満載。興味のある内容の連続で、この本も手元に置いておきたいなと感じた。
今回も見たことのある模様も結構多い。
イランのペルセポリスの四角や升目の文様は今回も書かれている。
チェヘル・ソトゥーンやアリ・ガプは複数回行き、色々な模様や刻印を見たが、意識してなかったのが残念。
もう少し早く本書と出会いたかった。
「Chehei Sotun Museum」in Qazvin 『calligraphy』:-) 写真だけ
チェヘル・ソトゥーン 写真だけ
アーリー・ガープー 写真だけ
アーリー・ガーブ 写真だけ
□の模様も意識して記述されていたが、二重に掘られた四角文様がイラン全域で多いと、『呪術のかたちと謎 魔除けの百科 世界編』のブログ記録で書いていた。
今回安国寺の石橋に同じ模様があることを知った。
左の模様は呪符となる形であるらしい。
日本の庭園では小の模様が多くみられるようだ。
祇園祭では【蘇民将来】(しょみんしょうらい)と書かれたちまきを見た。
日本では全国の牛頭天王を奉る社寺で 蘇民将来の符やそれに因んだものが見られる。
奈良県の今井町では旧家の土間に抱依(えな)壷が埋められていたという。
本書では 踏んだものの生気をもらい、新生児の将来の長寿を願う呪いで、できるだけ多く踏まれるような場所に埋めるとあった。
気になる部分が多く抜き出すときりがないので、今回はここまでで失礼申し上げます。
「魔よけ」とは人生を脅かす「魔もの」から身を守り、それらを退散させ、さらには福を招く方法である。
「魔もの」には色々な種類があり、それらに対する「魔よけ」も種類が多くなる。もっとも一般的な社寺の「お守り」のほか、呪文や呪符を描いたり彫ったりするもの、たくさんの「目」や嫌な臭いで魔ものを退散させるもの、足で一定のステップを踏み自らを守るまじないなど、藁にもすがる思いの人間は色々なものに「魔よけ」の働きを期待したのである。本書では、見開き2ページ構成で国内外の様々な魔よけをカラー写真で紹介し、その形と歴史の謎に迫っていく