記録のみ
2011年度 78冊目 『呪術のかたちと謎 魔除けの百科 世界編』
岡田保造 著
丸善
2008 年
112 ページ 1900円+税
『呪術のかたちと謎 魔除けの百科 世界編』は2ページの見開きで写真豊富。加えて、完結に説明されている。
わたしにとっては知りたい情報が満載。
見たことのある模様も結構多く、わくわくしてくる。
イランのペルセポリスは計十回以上行ったことがあるが、何となく見たような見てないような文様。
□の模様も意識して記述されていたが、二重に掘られた四角文様の実に多いこと。
二重模様は今は足を踏み入れられなくなったペルセポリスの敷地内とされる向って真左の山なかの岩部にも掘ってあることを私は見つけたんだ。
監視員に尋ねると観光地とされているペルセポリスの向って左側空間も、ペルセポリスなんだって。
以前は自由に出入りできた山につながる空間だが、今は立ち入り禁止っていうのは残念。
羊飼いだけは今もあの道を歩いているんだろうな…。
イランでは他でも四角の模様を沢山見たよ。
私は一般のおばちゃん主婦なので、難しいことはわからないけれどね。
イランや日本の城などで見られる模様は石を運んだ人の印だと決めつけていたけれど、『呪術のかたちと謎 魔除けの百科 世界編』を読んで、目からうろこ。
岡田保造先生ってすごい人だな!おまけによくここまで集められたな☆
ご家族のご協力も素晴らしいなと感じた。
素晴らしいご家族だな!!!
イランやトルコではブルーのお守りを持ったり車につけている人が多いけど、メドゥサの関係って知らなかったな。
単なるイスラム関係のおまじない科と思っていたよ。
イスタンブールでは柱で押さえつけられた寂し気な彼女を見たが、本書のような意味があったんだ~。
ペペロンチーノのキーホルダーの一部分が家に散らばっているけれど、これも魔除けだったんだ。
モザイクには魚が描かれていることが多いけれど、こちらもか…。
魚というと中国雲南省では水の神という意味があって屋根からおしゃもじのようなものが飾られていたり、猫が飾られていたな。
モロッコでは手型をドアに飾るところがあるらしいが、イランでもホセインの手を目一杯飾ったモスクがあったな。
少し意味は違ってくるけれどね。
☆や三角や九本のクロスの話は面白かったよ。
ガイドブックで遊んでいると、これらは色々な国で見かけるような気がする。
本書読書途中と読み終わってから家中のペルシャ絨毯を丹念に見てみたよ。
いろいろな門湯が織られていてわくわくするな。
こういったところにも、厄よけや祈願が織り込まれているんだなぁ。
『呪術のかたちと謎 魔除けの百科 世界編』はわたしにとっては満足にいく本だったよ。
写真も説明も情報・知識として欲しい部分が多かった。
この本は奈良県立情報図書館からお借りしたものだけど、買おうかな。
それともコピーしようかな?
もっと読みたいな、岡田保造さんの書かれた本…。
人は弱いものである。自然の脅威には立ち向かえないし、運命には逆らえない。人は、その弱さにおののき、藁にもすがる思いで、身のまわりのいろいろなものに魔よけとしての働きを期待した―。本書では、海外は韓国から西へメキシコまでの一五カ国を、国内は北海道から沖縄までを自ら歩き回り、足で集めた魔よけの数々のかたちと歴史の謎に迫っていく。オールカラー見開き2ページ構成で、初公開写真多数。