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「姫君の前には人がいないのをこれ幸いに尼君がくる()」
「尼君は少し当惑していえる用心をして御几帳ひけと()」
「尼君ももうろくされて耳遠くなれど御年65、6()」
「こざっぱりした尼姿品がいいしかし目元は涙で光る()」
「加持終わり験者が退出された後水菓子などをおだしになれる()」
「尼君はめでたい姿見るだけで顔は笑えど目には涙が()」
「老いの波かひある浦に立ち出でてしほたるる海人を誰かとがめん(#104)」
「塩たるるあまを波路のしるべにてたづねも見ばや浜の苫屋を(#105)」
「世をすてて明石の浦にすむ人もこころの闇は晴るけしもせじ(#106)」
「人の親の心は闇にあらねども子を思ふ道に惑ひぬるかな(後撰集)」
「姫君の前には人がいないのをこれ幸いに尼君がくる()」
「尼君は少し当惑していえる用心をして御几帳ひけと()」
「尼君ももうろくされて耳遠くなれど御年65、6()」
「こざっぱりした尼姿品がいいしかし目元は涙で光る()」
「加持終わり験者が退出された後水菓子などをおだしになれる()」
「尼君はめでたい姿見るだけで顔は笑えど目には涙が()」
「老いの波かひある浦に立ち出でてしほたるる海人を誰かとがめん(#104)」
「塩たるるあまを波路のしるべにてたづねも見ばや浜の苫屋を(#105)」
「世をすてて明石の浦にすむ人もこころの闇は晴るけしもせじ(#106)」
「人の親の心は闇にあらねども子を思ふ道に惑ひぬるかな(後撰集)」