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「三月の十日頃には男御子お生まれになり殿も安心()」
「紫もお見舞いに来て若宮を母親のようしかと抱きたり()」
「実の祖母明石の君は紫にお任せになり湯殿の世話を()」
「六日目に自分の御殿に帰りたり七日目にあり産養いの儀が()」
「大殿も今度ばかりは簡略になさらず儀式盛大にする()」
「大殿もやがて抱きたる若君を可愛い人と慈しみになる()」
「乳母には気心知れた人ばかり人品・気立て善きもの選ぶ()」
「母君の明石の君は賢明で周りの者に皆好かれたり()」
「紫も子供が好きな性分でせっせと作る天児アマガツなどを()」
「尼君は中途半端にお会いして恋しき思い身を焦がすほど()」
「三月の十日頃には男御子お生まれになり殿も安心()」
「紫もお見舞いに来て若宮を母親のようしかと抱きたり()」
「実の祖母明石の君は紫にお任せになり湯殿の世話を()」
「六日目に自分の御殿に帰りたり七日目にあり産養いの儀が()」
「大殿も今度ばかりは簡略になさらず儀式盛大にする()」
「大殿もやがて抱きたる若君を可愛い人と慈しみになる()」
「乳母には気心知れた人ばかり人品・気立て善きもの選ぶ()」
「母君の明石の君は賢明で周りの者に皆好かれたり()」
「紫も子供が好きな性分でせっせと作る天児アマガツなどを()」
「尼君は中途半端にお会いして恋しき思い身を焦がすほど()」