そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

河野裕子さんの新春詠( 抜粋)

2011年01月20日 | 日めくり帖
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「年表記誤りなのかと思いしも委細わからずそのままとする()」
「独善と好みで選りし歌のなか病の経過色濃くはなし()」
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「われよりも妻に病まれし君あはれ愚痴は言はざり雑巾がけもする(H22)」
「母の死後母親のやうなこの紅が下着を二枚買ってくれました(H21)」
「誰からも遠くに居たいと地下鉄のベンチで電車二本やり過ごす(H20)」
「読むうちに梅原猛に傾けど“茂吉天皇”の頻度に閉口(H18)」
「かたばみの小さな花を摘みあつめ五歳の子走る二歳の子つれて(H17)」
「小紋着て歩幅取りえずつんのめる包帯のやうだ着物といふは(H17)」
「束見本ツカミホンの厚みを細目して測る息子版元らしくなりきて(H15)」
「行こ、行こと関西なまりに弾みつけ百池と連れだち桜見にいく(H13)」
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万葉集#9.1699

2011年01月20日 |  / 万葉集
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「巨椋オホクラの入江響トヨむなり射目人イメヒトの伏見が田居に雁渡るらし(宇治河にてよめる歌1/2首 #9.1699)」
「巨椋オホクラの入江賑やか射目人イメヒトの伏見の田んぼに雁きたのかな()」
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