2016/03/26
「鯉の背に春水そそぐ盥かな(M34)」
「盥なる鯉にそそげる春の水どんな水かは想像自由(水道水、井戸水、池の水)」
「なぜ鯉が盥の中にいるのかは問題にせず俳句の世界
(伊藤左千夫が鯉三尾を持ってきて、子規は十句を作ったらしい)」
「季語にある『山笑う』とはあちこちで山桜咲くことをいうなり(『山桜と山笑う』)」
「三月のはじめに山に粉がふくほんのり白い様子はなにか(『山笑う』とはこれのことかと思ったが)」
「桜にもさまざまあれど山桜ソメイヨシノに座を奪われし()」
「この際にどんな桜があるのかを記憶をたどり確認をせよ
(山桜
,ソメイヨシノ
,牡丹桜
,しだれ桜
,河津桜
,etc.)」
「合掌のかたちの赤いチューリップ今日の私をやさしくします(鳥海明子)」
「幼き日お絵描きするに花ならばチューリップなり記憶の花に
(花言葉:愛の宣告、魅惑)」