トロイメライの2巻、
「唄う都は雨のち晴れ」
(池上永一著/角川書店)
ショクバの昼休みなど、隙間時間にちょこちょこと読み進めて、
今日読了しました!
短編小説×6という構成なのでとても読みやすいです。
内容も人情劇だし。
そういえば、前作の「トロイメライ」はあれっきりでちゃんとしたレビューは書いてないですね
トロイメライは、テンペストと同時代の那覇を舞台とした人情劇。
テンペストのような波乱万丈なドラマではなく、
琉球の一般庶民の喜怒哀楽が軽いタッチで描かれています。
なのでだいぶ読みやすい作品ですね。
ツボは、テンペストのキャラが各話ですぅ~で入っていること(笑)
テンペストファンにはたまらない細工です。
でも今回の「唄う都は雨のち晴れ」は
テンペストキャラが出ない話もあったな~。
またキャラが出てても、前作よりはつながりはだいぶ薄い感じです。
その代わり、をなり宿三姉妹が大活躍。
というか、料理のシーンがとても魅力的!!
ワタシ、テンペストガイドしてるときに思ったんです。
テンペストは現実にモデルになるものや場所や風景があるんだけど、
それを池上さんが文章で表現したときに
現実のものよりもはるかに魅力的になっているなぁ、と。
実物を知るワタシでさえ、なんだかキラキラ輝いたイメージが浮かぶし、
料理やお菓子は数倍もおいしそうに思える。
実物を知らない人がこの文章を読んだら
どれだけステキなイメージを膨らませて楽しむことができることでしょう。
小説で表現するって、こういうことなんだなぁ…と妙に納得したりして。
そういう“小説の妙”がこの2巻では、料理、お菓子をモチーフにたくさん味わえたなぁ、と。
漆器、織物などの伝統工芸や風水文化も出てきたし、
主人公武汰の唄三線のシーンも多かったです。
またちょっとした恋物語のエッセンスもあったりして
ちょっと胸キュンしちゃったりなんかしちゃったりして(笑)
でも1巻に比べると事件的なストーリー展開は少ないかな。
しかーし!!!
結局、4話のラスト、
黒マンサージと寧温君の、あの意味深なやりとりは何だったの??????
え~~~~????
「続く」ってこと????
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