がじゅまるの樹の下で。

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中山世鑑、面白い!!

2011年07月19日 | ・和心な本、琉球な本

先日の新聞の書評のコーナーに載ってて
なぬっ!?とすぐに反応しちゃった本がこれ!

「訳注 中山世鑑」!!!

出てたんだ!!!!

というわけで、映画見に那覇まで出たついでに
迷わずGET----!!!
(ちなみに約4000円くらいします(笑)決して安くない

ちなみに、

首里王府 編著
諸見友重 訳注
榕樹書林 発行

です。

奥付には訳注の諸見さんの紹介と同様の形式で
羽地朝秀さんの紹介も(笑)
(生まれはもちろん1617年~!(笑))

で、トピック読みでぱらぱら読んでますが、

中山世鑑、おもしろーーーーー!!!

何年に誰が何した、という淡々として描写だけじゃなくて
想像豊かに物語っぽく書かれているところもあって
内容の真意はさて置き、なんか歴史短編小説みたいな感じで楽しめます。

たとえば尚巴志の北山戦。

尚巴志軍が苦戦した様子とか
今帰仁グスクがいかに難攻不落のつくりであったかとか
事細かに書かれていました。

そして、攀安知しぶーーーい!!

なんかTHE武将って感じでかっこいい~~~!!

歴史書によっても攀安知の描写(人物像)が若干違う、
というのは過去記事でも書いたことがありますが、
北山戦トピック全体を読んでみると、

なるほど確かに!

という感じでした。

 

「今の人々の多くは心変わりして、我が方は小勢となったが、
多勢を恐れて一戦もせずに降参するのは、如何にも口惜しいことだ。
そして、山北国を打ち建てた祖先に恥をさらすことにもなる。
さあ、中山の軍は攻めて来るが良い。
これを一蹴して手柄を見せようではないか。
攻め寄せる中山軍がたとえ数万騎あろうと、これを打ち破ることは雑作もないことだ。
もし命運尽きて、この戦に敗れることがあれば、
その時は潔く自害して、名を後世に残そうぞ。
さあ者共、仕度をせよ。
怖気づいて世の笑いものになるな」

小勢に気落ちしていた山北王の一族郎党は、主君の鼓舞に奮い立ち、
守りを固めたので、
(城が)たやすく落ちる様子はなかった。

(P90-)

北山側が200余人討たれると、
寄せ手
(尚巴志軍側)は500余人が討ち取られる有様だった
ましてや、矢傷を受けた者は幾千万か数も知れなかった。

血は草を染め、屍は累々と横たわっていた

(P92-)

 


とかね。

小説っぽいし、攀安知もなんか堂々たる主君の威厳。

でも本部は出てこないんだな~。
なので裏切り云々ってのはないし、
中山世鑑には「護佐丸・阿麻和利の乱」の記述はないのだ。

琉球王府が編纂した歴史書、
中山世鑑、中山世譜、球陽とありますが、
その違いや比較、問題点などは専門家さんにおまかせして(←この辺女子)
琉球の歴史物語として読んでみるのもオススメで~す

中高生でもイケる訳文だと思うので、
現代版組踊メンバーさんも要チェック★ですよ!

 

さ、次は是非「球陽」の訳文本を頼みます!!
前に出てたヤツの再販でも可!(笑))

 

この日は一度に4冊購入。

絵本に素材集に琉球王府編纂正史(笑)

でもこの日買いたかったもう1冊の琉球本はGETならず…

今週末の肝高の阿麻和利公演に行くときに
パレットのリブロで探してみようかな。

 

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昨日の特番、ショクバでも結構な人が見てたみたいで好評だったな~。
ちなみにワタシが関わっていることはまだカミングアウトしてないので
ショクバの人は誰も知りません(笑))


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