がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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知念グスク

2011年10月07日 | ・琉球史散策/神話・近代

琉球の王国は中山から始まりますが、

琉球の国土は南山から始まる、

…と言ってもいいほど南山、つまり本島南部はたくさんの琉球神話の土地であり、
独特な雰囲気をもっています。

今風に言えば、スピリチュアル、でしょうか。

中山が京都だとしたら、
南山は奈良っていうイメージ(笑)

華やかさというよりは、厳かな雰囲気というか。

神秘的な雰囲気というか。

人間の、俗的な喧騒が似合わない、というか。

南山には、琉球の創世神「アマミキヨ」がつくったといわれる琉球七獄のうち5つが集中。

琉球で最大の聖地とされていて世界遺産でもある斎場御嶽 )、

神の島、久高島のクボー御嶽、
(久高島、高校の時行ったことあるけどまた行ってみたいな~)

くりぬかれた岩の城門が特徴的な玉城グスク )、

エリア一帯が丸まる聖地であるヤブサツの浦原ヤハラヅカサとか)、

そして、もうヒトツが知念グスク

実は2009年の7月に既に散策していましたが、
2年以上も過ぎて、やっとブログでご紹介です。
(写真ももちろん2009年7月のもの。今は復元進んで見た目違うかも~?

実は南山のグスク、行ってるのにまだブログで紹介してないのたくさんあるある…。
志喜屋グスクは紹介してるのに、糸数グスクはまだという(笑)

なので、ちょっと南山関連の史跡をまとめて紹介してけたらと思います。

さて、知念グスク。

琉球七獄の1つでもある立派な聖地です。

そして、王国時代から現代にも続く
聖地巡礼「東御廻り(あがりうまーい)」のスポットでもあります。

グスク時代の初期につくられたグスクなかでもかなり古いものになるそうです。

古城と、新城の2つの郭から成っているそうです。

↑の門は新城の裏門。

修復工事中でした。

今はどうなっているのかな。

この2009年の7月に行って以来、
知念グスク行ってないからな。。。

案内板によると、
新城は尚真王の異母兄弟である内間大親が築いたとも言われているようですが
真相は不明だそうです。

もともとは代々の知念按司が住んでいたのでしょうが、

琉球七獄の1つでもある重要な聖地(霊場)と尚真王の権威とがむすびついた、
宗教的グスクという点で重要、なのだとか。

城内にあった御嶽。

草むらに見え隠れする古い石垣。

知念グスクまでの道のり(森の中)にあるのは……

石畳の跡?

この日は雨が降ったりやんだりのお天気で、
とても滑りやすい足元でした。

グスクめぐりは、歩きやすい靴で行きましょう☆

南山のグスク密集エリアはこんな風景がぼこぼこ見える。

小雨にかすんで神秘さが増す。

 

中山では見られない、

そして北山ともちょっと違う、

どこか原始的な光景。

 

 首里城や中城グスク、勝連グスクのような
メジャーなエリアではありませんが、
でもちょっとディープな沖縄旅行がしたい方にはお勧めの南山エリアですヨ

 

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2枚目の写真に写ってるのは大学の恩師です。
初の来沖でグスク巡りでした。しかもかなりディープな(笑)
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