がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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現代版組踊絵巻「シンカヌチャー 島の祭り」

2011年10月11日 | ・現代版組踊レポ

第5回世界のウチナーンチュ大会直前イベント
現代版組踊絵巻「シンカヌチャー 島の祭り」
コンベンションセンター劇場棟

 

既に昨日の記事に書いたとおり
昼公演のみ観劇の予定が、急遽夜公演も見ることになりまして

じっくり味わって参りました

 

「絵巻」ということなので、演舞が多めの構成で、
ストーリー展開としては、ちむドンフェスタで見たレキオスと似た感じ。
(歴史上の人物を主人公にした、というものではないの)

加えて、ウチナーンチュ大会関連イベントとして
沖縄の移民の歴史に焦点をあてて、
海を渡ったシンカヌチャー(仲間)、沖縄の肝心(ちむぐくる)などを表現していましたヨ

ミュージシャンゲストの宮沢和史さんと大城クラウディアさん、
現代版組踊おなじみの多くの演舞が、
1つの筋道の上にうまーく繋がって魅せてくれた舞台でした。

どちらかといえば演舞がメインなので、
とにかくショー的要素がたくさんの舞台でした

現代版組踊の演舞ファンとしては

THE BEST OF 現代版組踊

って感じでタマリマセンね

 

ってなことで、備忘録レビューGO


↑クリックすると拡大します

 

≪棚原弥勒太鼓≫

パンフレットに目を通す。

…棚原弥勒太鼓、聞いたことある…。

…はっ!!!!!アレだ!!!

シュガー尚巴志、カムバーック!!!

やった~!!また見れた~~~!!

ゆったりとした、だけど途切れることのない風と
広い風景を思わせるアノ曲だけでもとにかくすばらしいのに、
あの力強く響く太鼓の音が絶妙にマッチしていてスゴイ印象的。

やっぱりイイわぁ~~~

 

≪ハワイアンフラ≫

現代版組踊とフラのコラボはたびたび見てきましたが、
ダイナミック琉球、島唄、そしてテーマ曲シンカヌチャー。
すべて自然な形で曲に溶け込んでてとてもステキ。

フラの振りもスゴイ奥深いんだよね。
ちょっとだけ体験したことあるんだけど、全ての動作に意味があって。

ラストの、紅型モチーフの布で作った衣装もハワイアン琉球な感じでステキでした~

 

≪肝高の阿麻和利≫

どこでどんな形で登場するのか予想がつきませんでしたが、
クライマックス直前に「肝高の詩」で登場!

沖縄の心、肝心(ちむぐくる)から、肝高につなげて。
(ほほ~、なるほど…)

男女アンサンブルメンバー(選抜)と、
男サン格好の阿麻和利君と、女官格好の百十踏揚。

歌詞も一部変えてシンカヌチャーバージョン。

いや~、肝高の詩、やっぱりいいな

肝高の阿麻和利、すごく見たくなりました…(笑)

 

≪宮沢和史さん≫

わぁ~、生島唄!!生シンカヌチャー!!

CDで聞いてきたのと同じだ~~~~。

やっぱり声量とか迫力とか違うな~~

「風になりたい」も聴きたかったな

宮沢さんは、THE BOOMとして中学生の頃とかから知ってたけど、
私の中で特に集中して聴いてた時期があって。

大学4年の時、ちょうど福岡で自練に通ってる時期だったり、
卒業制作で色々と「沖縄」を探している頃だったりで、
『OKINAWA~ワタシノシマ~』をかなりヘビロテで聴いてました。

だから、なんかその頃を思い出しちゃったよ。

ふぅ、センチメンタル~。
(ワタシにとって大学時代はかなりセンチメンタル(笑))

 

 ※自練=自動車教習所。本土では自練って言わないんだよね(笑)

 

≪大城クラウディアさん≫

名前と曲はラジオで時々聞いて知ってたのですが、
実際に見たのは初めてで。

キレイな人でしたね~~~~~。
姿も声も。衣装もステキだったな

ああゆう伸びやかな歌い方をする人が好きです。
聴いてて広い風景が広がる感じ?
海とか空とか草原とか風とか。

宮沢さんと一緒歌った島唄とかもよかったけど、
思わず涙しちゃったのが、『美しい島(うつくしいくに)』

だめだ、こういうドラマ性のある曲にスゴイ弱い。

しかも、その時のシーン、演出が、また泣かす…

移民していったウチナンチュたちの開拓の労苦のシーンだったんだけど、
その人たちの苦しみと葛藤と、だけどそれでも生きていく強さとか。

サビに入るところで、演者さんたちがゆっくりと空を見上げるんだけど、

 

ああ、

いいなぁ、いいなぁ…。

 

って。

曲と相まって、
その人たちが見ている風景とか、温度とか風とか匂いとか、
ワタシも一緒に感じた気がしました。

 

≪Teamシンカヌチャー≫

演技は主にTeamシンカヌチャーが担当。

↑で書いた、開拓のシーンが特に印象的でした。

短いながらも、仲間割れの熱演もよかったです。

それから、最後の最後。「かずー」のくだり。

アレ、オリジナル?
それとも何か、詩なのか物語なのか、出典のようなものがあるのかな?

あのセリフのやりとりだけで、なんかアレの何倍も広がる物語性を感じました。

「自分の中の沖縄(うちなー)、ガンガン叩いて」

すごい表現。
すごく印象的でした。

 

≪主要3キャスト≫

カルロスのおじさんは今回は学生ではなく、特別ゲストの方。
訛りのある日本語や、時々飛び出す英語やスペイン語がリアルでよかったな

現代の男の子「大和」と、女の子「詩織」は…
おお、最強の綾庭コンビ

安定感抜群

2人の舞う琉舞ももちろん健在。

なんかでもユウヤ君の舞う琉舞はいつもどこか「悲恋」だね…。
(でもこれがまた似合うんだ

「星のゆりかご」も詩織のエピソードとして登場
やっぱり、好き好き

ワタシもこれ、子守唄にしたい!口ずさめるようになりたい!

…ってことで、CD化求ム(笑)

 

≪愛~カナサ~≫

 …あっ、ボーカルの京子さんはもちろん、
ギターの仲里サンが男性ボーカルを!
(歌声初めて聴いた☆)

現代版組踊の女性ボーカルは今は京子さんがメインで活躍してますが、
(もう、あっちもそっちもこっちも、と、超大活躍中!)
男性ボーカルは割りと色々な人がこなしてますね。

いつか男性ボーカルも固定メンバーができるといいね~

 

≪スーパーシンカヌチャー≫

次々と魅せてくれた演舞の集大成はやっぱりタイトルにもなっている
「シンカヌチャー」

特別出演のフラも棚原弥勒太鼓も加わって、全員で演舞。

うをぉ…これまでのシンカヌチャーの演舞とは違った
スーパーバージョン!!!

貫花の花の小道具がとてもよく効いている!!
空手も、Teamシンカヌチャーと、肝高の阿麻和利メンバーとでは違ってて、
後半の櫂の振りもとても力強くて“漕ぎ出していく感”抜群

昼公演では前の席だったのですが、
夜は後の席にしてもらって全体を見ました。

そっちのほうがよかった!

中通路から後ろの肝高の阿麻和利メンバーの舞、
前席だと見えなかったからね。

おお、肝高の阿麻和利メンバー飛ぶ飛ぶ

そしてTeamシンカヌチャーはすごい力強さと、華やかさ 

演舞のどこを見ても絵になるし、とにかくスゴイ迫力。

これが世界のウチナーンチュ大会グランドフィナーレでは
現代版組踊メンバー大集合+αの1000人の大演舞っていうんだから、


もう、絶対、とんでもないですね。

 

きっと平田さんもアルベルト城間さんも生で歌うんだろうし。

すごいだろうな~~~~~~~

とにかく「トリ」にふさわしい、文句なしの演舞でした!!!

 

世界からきたウチナーンチュたちも感動間違いなしですね!!
グランドフィナーレでの大演舞、思いっきり楽しんでくださいね!!

 

 

どうでもいいけど、最近、現代版組踊のチラシが手に入らない…。

今回のシンカヌチャーもそうだけど、
11月の肝高の阿麻和利公演のチラシも。

今回の公演のパンフレットに肝高の阿麻和利のチラシ挟まってた人もいたのに、
ワタシのには挟まってなくて…(昼も夜も!)

スタッフさんに聞いたらもう出払ってて無い、と…

現代版組踊のチラシデザインのファンなのに~。うぅ…。
(特に肝高の阿麻和利。BY電通沖縄)

 

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62.63~。

コメント (15)
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