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続泥流地帯  三浦綾子

2010-04-25 00:46:51 | 本・映画・テレビ
続編を読んでいて、はっきりと主人公が誰なのか理解できた
主人公の目線での文章が多かったような気がする


村を襲った惨劇の後

前編は人対自然
後編は人対人
のように感じられた
たぶん「対」と表現するのは適切ではない気がする
特にこの物語を読んだ後だと…


家族が亡くなり、残った兄と弟
戻ってきた母
弟からの目線での兄の後姿
そんなかたちで語られることが何度もある
その度に
僕の兄のことと重ねてしまう
心の中で何度も「わかるかも」って呟いていた


最後のほうは禅問答みたいな答えが出ないようなやりとりになる
受け取る者の気持ち次第
そうバッサリ切り捨てることもできると思うのだが…


ま~しかし
意気地のない主人公として描かれてしまっている
親しい人が絡まれている時に、助けに入ることができなかったり
人間味が溢れていると言えば聞こえはいいが
それどうなの?と言いたくなる場面があってねぇ…
それとは対照的に、迷いなく真っ直ぐな兄の姿が眩し過ぎるように書かれている


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いつか一度は行きたい場所だな