9月1日
置戸に戻った日
前日の夜まで仕事で、帰宅したのは日付が変わってから
ろくに寝る間もなく、朝8時の飛行機で女満別へ
励ましてもらった人
牧場での労働を心配してくれた人
もう戻ってこないだろうって思った人
辞めることで、とても迷惑をかけた人
心の奥の心理を見透された人
ちょっと後ろ髪を引かれた人
相変わらず行動が突然だと半ば呆れた人
留守中背中を任せた人
みんな勝手な言葉を贈ってくれた
そりゃあそうだ、他人のことだし
いなくなったその時には
いくらかの心の変化はあるのかもしれないけど
数日後には、それはいつもの当たり前の日常の枠としてきれいに収まる
けっこう大きな希望と
懐かしい人たちにあえる楽しみと
牧場の生活に適応できるかどうかの不安と
それと、少しばかりの欲望と陰謀を携えて
もう一年が経過している
手帳を見返すと色を伴いよみがえる記憶は少ない
すでに曖昧でぼやけた輪郭しか出てこないものも多い
だけど
自分の人生がスタートした場所で
30歳の誕生日を迎えることになるなんて
18歳で家を出た自分には考えられないことだった
親の見送りに振り返らずにバスに乗った
見送りに来てくれた親は、帰り道でどんな話をしていたのだろうか
今になって、少し気になった・・・
人生何が起こるかわからない
そのとおりである
その時があるからこそ、今の自分がある
置戸に戻った日
前日の夜まで仕事で、帰宅したのは日付が変わってから
ろくに寝る間もなく、朝8時の飛行機で女満別へ
励ましてもらった人
牧場での労働を心配してくれた人
もう戻ってこないだろうって思った人
辞めることで、とても迷惑をかけた人
心の奥の心理を見透された人
ちょっと後ろ髪を引かれた人
相変わらず行動が突然だと半ば呆れた人
留守中背中を任せた人
みんな勝手な言葉を贈ってくれた
そりゃあそうだ、他人のことだし
いなくなったその時には
いくらかの心の変化はあるのかもしれないけど
数日後には、それはいつもの当たり前の日常の枠としてきれいに収まる
けっこう大きな希望と
懐かしい人たちにあえる楽しみと
牧場の生活に適応できるかどうかの不安と
それと、少しばかりの欲望と陰謀を携えて
もう一年が経過している
手帳を見返すと色を伴いよみがえる記憶は少ない
すでに曖昧でぼやけた輪郭しか出てこないものも多い
だけど
自分の人生がスタートした場所で
30歳の誕生日を迎えることになるなんて
18歳で家を出た自分には考えられないことだった
親の見送りに振り返らずにバスに乗った
見送りに来てくれた親は、帰り道でどんな話をしていたのだろうか
今になって、少し気になった・・・
人生何が起こるかわからない
そのとおりである
その時があるからこそ、今の自分がある