
動きのカガク展
21_21 DESIGN SIGHT
会期が3カ月以上もある企画展だ。
ちからの入っている展示物があるのか。
有名なアーティストが参加しているのか。
はたまた、偶然に長い会期になっただけなのか・・・
体験・体感型の作品展
作品を触れたり動かしたりできると、グッと身近なものに感じることができる。
ただ鑑賞しているよりも、楽しみが膨らむよね。

「統治の丘」
なんとも仰々しい作品名だが、
真ん中のお立ち台に上がり、ある方向を指さすと・・・
周りにある白い矢印がその指さした方向に一斉に向く。
右や左や後ろに前に、周りの矢印は忙しく追いついてくる。
まさに統治しているような気分に浸れる。
ちなみに上に指さすと、矢印は困って身動きが取れなくなる(ホント)
大きな作品も多い。

うず高く積み上げられた段ボール
会場の床から天井までだ。
中に入ると・・・

「124のdcモーター、コットンボール、53×53×53センチのダンボール箱」
小さなモーターにボールがぶら下がっている。
ボールはクルッと動いて、何度も何度も段ボールを叩く。
それが一つだと、音なんてたいしたものにならないが、124個もある。
しかも、グルッと取り囲まれて、反響し増幅されている。
中に入ると、けっこうな音圧さえかんじた。
モーション・デザイン
動きを含んだ表現、とでも訳せばいいのだろうか。
確かに、どの作品にも動きが含まれていた。
原始的な動きのものから、最新テクノロジーのものまで。
その動きを可能にしているのが「カガク」ということなのだろう。
ちなみに、
ポスターはちょっとエッチなかんじがあるかもしれないが、
作品は全くもって健全なものばかりである。