そして、ついに目的の駅までたどり着いた。
トータル2時間弱、仕事以上にやりきった感がある。
あとは、身体を休める座れるお店を探すだけだ。
駅の北口側にたどり着いていた。
疲労で重たくなった足を引きずりながら、
ファミレスを探し回る。
どこも店内は暗くシャッターが降りている。
灯りのついているお店は…
居酒屋、カラオケ屋さん、
そしてコンビニ。
ファミレスもマックもない。
じゃあ、反対口か・・・
深夜で駅が閉まっているので、
反対口に出るためには、グルッと迂回しなければならない。
駅の入り口の閉まったシャッターを前に、少し気が重くなる。
南口へ回ってみたが、
北口以上にお店がない・・・
灯りがついているのは、牛丼屋一軒のみ。
ここ、乗り換えもある駅だよね。
深夜に開いてるお店があってもよくないか・・・
道路の縁石に腰をおろす。
頭のてっぺんから足の先まで疲れが噴き出してきた。
このまま、燃え尽きた男のように朝まで待つのもわるくないな、
などど、自暴自棄に近い状態になる。
北口前には広場があったな・・・
ぼんやりと考えながら、野宿を決意する。
決意などどいう力強さはすでになく、
なし崩しのようなものだ。
北口から南口を渡る途中には交番を横切っていく。
大荷物を抱えながら、うなだれた男。
不審者にみえるんだろな、
と、シニカルな笑みを浮かべながら交番を横切った。
広場には池がある。
池のへりに腰を下ろす。
時間を確認してみると、始発電車がでるまで1時間と少し。
いつの間にか空も少し明るくなってきている。
池のへりに疲れ切った体を横たえる。
空を見上げる。
刻一刻と明るくなる空が、
一日のはじまりを少しずつ運んできている。
光の加減で、少しずつ空が色を変えていく。
「モネは、この変化をキャンパスに描きとっていたんだな」
突然、そんなことが頭に浮かぶ。
「連作」と言われている。
同じモチーフを時間ごとに別のキャンパスに描いたモネ。
筆も絵の具も無い、気持ちだけは絵描き気分になった一瞬だった。
あと1時間、人生初の野宿もわるくない。
そして、
見上げれば東京の空。
トータル2時間弱、仕事以上にやりきった感がある。
あとは、身体を休める座れるお店を探すだけだ。
駅の北口側にたどり着いていた。
疲労で重たくなった足を引きずりながら、
ファミレスを探し回る。
どこも店内は暗くシャッターが降りている。
灯りのついているお店は…
居酒屋、カラオケ屋さん、
そしてコンビニ。
ファミレスもマックもない。
じゃあ、反対口か・・・
深夜で駅が閉まっているので、
反対口に出るためには、グルッと迂回しなければならない。
駅の入り口の閉まったシャッターを前に、少し気が重くなる。
南口へ回ってみたが、
北口以上にお店がない・・・
灯りがついているのは、牛丼屋一軒のみ。
ここ、乗り換えもある駅だよね。
深夜に開いてるお店があってもよくないか・・・
道路の縁石に腰をおろす。
頭のてっぺんから足の先まで疲れが噴き出してきた。
このまま、燃え尽きた男のように朝まで待つのもわるくないな、
などど、自暴自棄に近い状態になる。
北口前には広場があったな・・・
ぼんやりと考えながら、野宿を決意する。
決意などどいう力強さはすでになく、
なし崩しのようなものだ。
北口から南口を渡る途中には交番を横切っていく。
大荷物を抱えながら、うなだれた男。
不審者にみえるんだろな、
と、シニカルな笑みを浮かべながら交番を横切った。
広場には池がある。
池のへりに腰を下ろす。
時間を確認してみると、始発電車がでるまで1時間と少し。
いつの間にか空も少し明るくなってきている。
池のへりに疲れ切った体を横たえる。
空を見上げる。
刻一刻と明るくなる空が、
一日のはじまりを少しずつ運んできている。
光の加減で、少しずつ空が色を変えていく。
「モネは、この変化をキャンパスに描きとっていたんだな」
突然、そんなことが頭に浮かぶ。
「連作」と言われている。
同じモチーフを時間ごとに別のキャンパスに描いたモネ。
筆も絵の具も無い、気持ちだけは絵描き気分になった一瞬だった。
あと1時間、人生初の野宿もわるくない。
そして、
見上げれば東京の空。