江戸の琳派芸術
出光美術館
八ツ橋図屏風
酒井抱一
部分的に切り取ったものだと
この作品の本来感じられるものが
1割も伝わらない気がする
横に広い屏風
「余白」が至る所におかれている
「間」と表現してもいいのだろうか
下地は金箔
毒々しさや嫌味さは伝わってこない
煌びやかという表現も似つかわしくない
トーンダウンした黄金色
不思議にもカキツバタが
違和感なくはまり込んでいる
描かないことで
描かれているものを引き立たせている
引き算なのだろうか
今回は酒井抱一にフォーカスされていた気がする
抱一の作品の展示が多く目についた
十二カ月花鳥図貼付屏風 十一月
花や鳥を組み合わせて、月ごとの情緒を表す
実際の絵の鳥の躍動感は見事
大迫力なわけではない
小さな雀のような鳥も描かれているが
小さな鳥の方が、今にも羽ばたかんばかりの描かれ方をしている。
この作品も部分的に切り取ったところで
作品全体の魅力は全く伝わらない。
屏風絵を見る機会は、今まで何度かあったのだが
「余白」「空間」を意識して鑑賞したのははじめてである。
「間」を作ること、実生活でも活用できる部分がありそうだ!
決して、マヌケにはならぬように・・・
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