いや、別に残念って思ってるわけじゃないし、
アルゼンチンに優勝して欲しかったわけでもない。
けど、
決勝戦のカード自体にあまり興味が湧かない自分がいた。
自分の中では
今大会で一番魅力的なチームはチリとメキシコだったから
ぜひともどちらかのチームが決勝もしくは3位決定戦に残って欲しかったんだよね。
ドイツも機能的なサッカーをしていたんだけど
どうにも身体的能力が高い(つまり背が高かったり、足が速かったりする)選手が多いせいで
これまでの強豪国のサッカーなんだよね。
つまり、バスケットボールでめっちゃ背が高い選手しかいないNBAのチームみたいな感じ。
それはそれで悪くはないし、
強いっていうのも実感できるんだけど
NBAの中に背の低い選手しかいないチームが快進撃をするっていうのは
ある意味痛快じゃない?
今大会のチリやメキシコが
なんだかそんな感じのするチームだったんだよね。
身体的能力のあまり高くない選手が多い日本代表の目指すべきサッカーをしてたような気がするよ。
前線からボールにプレッシャーをかけ、
苦し紛れにパスを出す瞬間、それぞれにマークが入り
高い位置で一気にボールを奪って攻めに転ずる。
攻撃の形はサイドからこまかくパスを繰り返してゴール前まで行くか、
一気に縦に相手DFの裏をつくパスにするか、
そのときの選手達のインスピレーションでどんどん後から選手が上がってきたりして
躍動的でおもしろい、
ある意味、守備を攻撃的に取り組むサッカーだった。
日本は守備を積極的にやると「守備的だ」と選手からもファンからも批判が巻き起こるけど
今大会のブラジルやスペインのように
単なる「ポゼッション・サッカー」(ボールを支配するサッカー)じゃもう通用しないんじゃないかって思うんだよね。
トルシエ監督のDFがフラット3で守備をするのがウリの時と
「守備から入る」と公言した岡田監督の南アフリカ大会のときに
ベスト16に進出できたことを思い出して欲しい。
別に「守備から入って」欲しいわけじゃないんだけど
自然と「どこでボールを奪ってゴールまで結びつけるか」を考えると
「攻撃的な守備」から攻撃的に取り組む「攻撃サッカー」を目指すしかないんじゃないかって思うんだよね。
いやホント、
そういう戦い方で選手の体力が何試合もつのかっていう問題もあるけれど、
今の選手達がそれを取り組むことに納得するか、という問題もあるけれど、
きっと日本代表が優勝するためには一番大事な戦い方のような気がする。