自然大好き《道端観察記》

植物などの身近な自然を通して
季節を感じていたい

タチツボスミレ・・・

2011-04-25 21:28:00 | お散歩


タチツボスミレ[立坪菫](スミレ科)
今年も幾つかスミレの花を載せましたが、やはり一番見る機会の多いこのスミレを載せないわけにはいきませんね。日当たりのよい斜面では、足の踏み場も無いくらい咲いているところをよく見かけます。この株は小さいですが、こんもりとまとまって咲いているところもよく見かけます。



このタチツボスミレは、花弁の色がほとんど白いです。でも、うっすらと紫色が残ってるので、こういう花の色を「準白色花」と呼ぶそうです。また、白地に淡くぼかしたように紅色や桃色を帯びた花色のことを「酔白(よいじろ)」と呼ぶそうですが、スミレの花ではあまりこの表現は使わないようです。
スミレの花、やはり難しいですね・・・

4月中旬 横浜市内にて

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道端に咲く・・・

2011-04-24 23:36:00 | お散歩


カラスノエンドウ[烏野豌豆](マメ科)
緑が目立ち始めた道端では、カラスノエンドウも花を咲かせていました。緑の中に点々と赤紫色の花が目立ちます。伸び始めた巻き髭は、何に巻きつこうとしているのでしょうか。若い芽を摘んで食すということですが、茎先の若い芽も美味しそうに見えてきます。

2009年の花



キュウリグサ[胡瓜草](ムラサキ科)
畑際の道端では、キュウリグサが小さな花を咲かせています。淡青紫色の花弁と真ん中の黄色の組み合わせが、何とも言えず素敵ですね。花序の下部では、もう実が膨らみ始めているようです。伸びきりつつある花茎よりも、まだ先を丸めて花を咲かせている姿のほうが、可憐な感じがして私は好きです。

2008年の花



ムラサキウンラン[紫海蘭](ゴマノハグサ科)
この名で呼ぶより、「ヒメキンギョソウ」とか「リナリア」と呼ぶほうが一般的なのでしょうか。
地中海西部原産の園芸品種で、1年草と多年草があるそうです。葉は細長い線形で、互生します。この花は紫色をしていますが、花色は様々だそうです。
桜並木を歩いていると、桜の根元に一株だけ鮮やかな色の花を咲かせている草を見つけました。何となくどこかで見たことがあると思っていたのですが、職場の前に植えらていることに後日気付いたのです。最近逃げ出して野生化しているものが多くなっているようですが、この辺りも地中海の気候に似てきたのでしょうかね。

4月中旬 横浜市内にて

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林床にて・・・

2011-04-23 20:43:00 | お散歩


カキドオシ[垣通し](シソ科)
林から流れ出る小川沿いを歩いていたら、桜の花びらがたくさん水面に踊っていました。その様子を近くで見ようと思い近づいて行くと、流れを囲むようにカキドオシの花が咲き乱れていたのです。散った桜の花びらを下にして、私のほうがきれいでしょと言わんばかりに咲いているようです。



キランソウ[金瘡小草](シソ科)
日当たりのよい林際を歩いていると、キランソウの花が地面一杯に葉を広げて、花をたくさん咲かせていました。
ジゴクノカマノフタという別名がありますが、まさに地面に蓋をしているようですね。
キランソウもカキドオシも昔は薬草として使われていたものです。昔の人は、どのようにして植物の薬効を知ったのか、本当に不思議です。

2010年のカキドオシとキランソウ



ヒメウズ[姫烏頭](キンポウゲ科)
今年は花の咲き初めを見ることができなかったヒメウズ。まだ花も咲いていましたが、既に果実もつけていました。いつ見てもこの実の形は面白いです。こんな小さなかわいい花からできるとは思えません。どこか不釣合いな感じがします。でも、私の心をひきつけて離さない植物のひとつです。
この季節は、足元にも可愛い花がたくさん咲いています。でも、頭の上も観察しないといけません。上を向いたり下を見たり、落ち着きのない人のように見られてしまいそうです。

4月中旬 横浜市内にて

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林で咲いて・・・

2011-04-22 21:32:00 | お散歩


ウグイスカグラ[鶯神楽](スイカズラ科)
緑が目立ち始めた林の中では、ウグイスカグラがまだ花を咲かせていました。いつ見てもこの花の色合いは不思議な感じがします。まるでクレパスなどで色付けしたようです。
雄しべや雌しべの様子から、この花の終わりも近いのでしょうね。
梅雨の前には、赤く色付く実をつけるでしょう。今年は味見できるか楽しみです。



モミジイチゴ[紅葉苺](バラ科)
ウグイスカグラのすぐ近くには、モミジイチゴもまだ花を咲かせていました。花の様子を観察しようと、不用意に近付き刺で手を引っ掻いてしまいました。綺麗な花には刺がある、ですね。
これもこの先実るオレンジ色の実と出会うのがたのしみです。



トウグミ[唐茱萸](グミ科)
林を出たところには、トウグミが白い花をたくさん咲かせていました。辺りにはほのかに甘い香りが漂っていて、暫らくの間その香りを楽しんでいました。
真っ白な花と、まだ若い葉の緑、青い空がよく似合っていますよね。
トウグミも、梅雨の頃には実をつけます。今年は味見をしてみようと思います。

4月中旬 横浜市内にて

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足元で咲いて・・・

2011-04-21 20:37:00 | お散歩


クサボケ[草木瓜](バラ科)
日当たりのよい斜面では、タチツボスミレの花に混じって、クサボケが大きめの花を咲かせていました。
いつも思うのですが、この橙色の花は、淡い緑に覆われ始めた春の斜面ではよく目立ちますね。

2010年のクサボケ



シャガ[射干](アヤメ科)
湿った林などに生える多年草。葉は光沢のある鮮緑色で、長さ30~60㎝。4~5月、花茎は30~60㎝になり、上部で分枝し淡白紫色の花を咲かせます。外花被片の縁は細かく切れ込み、橙色の斑点と黄色の突起があり、淡紫色の斑点が囲みます。
このシャガは、林から流れ出る小川の周りに積み上げられた石の隙間から生えていました。
よく見るシャガの花に比べ、ほぼ真っ白な花でしたが、淡紫色の斑点に囲まれた橙色の斑点と黄色の突起があり、シャガだと分かりました。



ヒトリシズカ[一人静](センリョウ科)
白いシャガの花を見た後、そのまま小川沿いを歩いていると、ヒトリシズカが一株だけ、石の隙間に生えて花を咲かせていました。
やわらかな林床などでよく見かけますが、こんな所にも生えるんですね。
どこか儚げなイメージがあったのですが、とてもたくましいヒトリシズカに見えました。

2010年のヒトリシズカ

4月中旬 横浜市内にて

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