静かに咲く・・・

フタリシズカ［二人静］（センリョウ科）

林ではこの花も静かに花を咲かせていました。
フタリシズカ、以前にも載せましたが、花穂が2個立つことでこの名があるそうですが、この様に2個以上立つものが多いです。
花は白色、小さいので中の様子はよく分かりませんが、雄蕊は3個で基部が収束して子房の先端外側に合着します。花柱はなく、柱頭は太く短いそうです。
花が終わり、果期になると花穂は下垂するそうです。
その様子もそのうち観察してみたいですね。

2015年の花

５月上旬　横浜市内にて

花の季節に・・・マユミ

マユミ［真弓］（ニシキギ科）
林縁の道端で、マユミの花と出会いました。
秋に赤く色付く実と比べると、地味に見える花色です。
マユミは4数性、花冠や萼片、雄蕊の数も4個です。
もっと手前の花を撮るつもりでしたが、その枝の奥の花にピントが合ってしまいました。
時折強く吹く風で、枝の動きがおさまらず、思った花の写真は撮れません。たくさん花は咲いていましたが、何とかぶれずに撮れたのはこの花だけでした。。。

2011年の実

５月上旬　横浜市内にて

味見時・・・

ウグイスカグラ[鶯神楽]（スイカズラ科）
2月に花の咲く様子を観察したいつものウグイスカグラ、今こんな実を付けています。
葉もしっかり展開して、あの時より賑やかな雰囲気です。
赤く熟した液果は綺麗ですよね。
どちらかというと、甘み控えめで瑞々しい感触です。
今年も1個、味見ができました。

2月の花

５月上旬　横浜市内にて

咲いています・・・

ナワシロイチゴ[苗代苺]（バラ科）

林縁の草むらなどでこの花も咲き始めていました。
ナワシロイチゴです。
5枚の花弁は雄蕊を包んだまま広がらず、これでも花が咲いているのです。花を横から見ると、花弁の間から花糸を確認することができます。
赤紫色の花を今までこのように撮ることができませんでした。この色が実際の花色に近いものと思います。
7月になれば、赤く色付いた実を観察することができます。これも味見をするのが楽しみですが、最近その機会がありません。
今年はちょっと酸味のある味を確認したいと思います。

2015年の実

５月上旬　横浜市内にて

花盛り・・・ホウチャクソウ

ホウチャクソウ[宝鐸草]（ユリ科:イヌサフラン科[APG]）
この辺りの林床でよく見られるこの花も咲いていました。
花の盛りは少し過ぎているようですが、まだ綺麗な花を咲かせている株もありました。
ホウチャクソウの花被片は6個で、合着していませんが開ききらず筒状になります。
花被片の間から柱頭が見えますね。雌蕊は1個で柱頭は3裂するそうです。

花の中を覗き込んでみました。
雄蕊は6個、雌蕊を囲うようにありますが、黄色っぽい葯の姿が見えますね。花被片よりやや短いので外から雄蕊は見えません。
ライブビューモニターの修理が完了し、この様なアングルから撮ることができました。
若芽は有毒で、食べると嘔吐や下痢をすることもあるようです。
春先に山菜として食べられる、アマドコロやナルコユリと間違えることもあるので注意が必要ですね。

５月上旬　横浜市内にて