山でよく見かけるクスノキ、ヤブニッケイ、シロダモ。
この3種類ともクスノキ科の樹木で、なかなか見分けられない・・・という方もいるかと思います。
慣れると、すぐにわかるんですが、慣れていないと、3種類とも同じように見えていると思います。
今回は、クスノキ ヤブニッケイ シロダモ この3種類を葉っぱだけで、簡単に見分ける方法をお話したいと思います。
まず、葉の裏を見て白っぽいのが「シロダモ」です。
クスノキやヤブニッケイの葉の裏は白くありません。
なので、葉の裏が白ければ「シロダモ」。
次に、クスノキとヤブニッケイの違い。
この2種類は、葉柄(ようへい)で見分けられます。
葉柄が真っ直ぐだと「クスノキ」、曲がっていると「ヤブニッケイ」。
左がクスノキ、右がヤブニッケイ。
見比べると、ヤブニッケイの葉柄が曲がっているのが分かるかと思います。
あと、葉の厚さもヤブニッケイの方が厚くて丈夫です。
また、葉の縁が波打っているのが「クスノキ」で、あまり波打っていないのが「ヤブニッケイ」。
でも、同じヤブニッケイでも、生えている環境によって、葉の厚さや波打ちに違いがあるので、見分ける決定打に欠けることがあります。
まず、葉の裏を見て、白かったら「シロダモ」
葉の裏が白くなかったら、葉柄を見て、真っ直ぐなら「クスノキ」
葉柄が曲がっていたら「ヤブニッケイ」
の順番で観察すると、3種類を見分けやすいと思います。
あと、「ヤブニッケイ」は、葉っぱを揉むと、「コカ・コーラキャンディ」の香りがします。
コカ・コーラではなく「コカ・コーラキャンディ」の香り
ヤブニッケイを見つけたら、葉っぱを揉んで、香りをかいでみてください。
なので、「コカ・コーラキャンディ」の香りなら、ヤブニッケイ。
「八ツ橋」っぽい香りなら、クスノキ。
という見分け方(嗅ぎ方?)もあります。
ちなみに、シロダモは、シカが食べない(嗜好性が非常に低い)ので、山の中では、結構、増えてきています。
クスノキ ヤブニッケイ シロダモ この3種類の見分け方、一度、試してみてください。