はぐくみ幸房@山いこら♪

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コウモリガ

2015年09月20日 | 昆虫類+αのお話

 山に行ったら、下の写真のように何かの膜に覆われた木を見たことないですか?

 これはコウモリガの幼虫が木の中に穿孔すると、このような膜を張ります。

 加害する樹種は色々で、スギ、ヒノキ、アラカシなどカシ類、コナラ、クヌギ、クリ、プラタナス、ヤナギ類、キリ、ハンノキ、ヤシャブシ、ウツギ、アジサイ、カンキツ類などなど。

 写真はクロバイに穿孔したコウモリガ。

 あと、多年生の草本類にも穿孔します。

 軟らかい木、堅い木と様々な樹種に穿孔するので、この上ない雑食性の虫ですね

 膜を取り除くと、穴があって、その中に幼虫がいます。

 

 コウモリガは、2年1回の発生で、成虫は、空を飛びながら、爆弾を落とすように卵をまき散らします。

 卵のまま越冬し、翌春に孵化した幼虫が、近くの木や草に穿孔します。

 2年目の冬は、幼虫で越冬し、翌年の夏頃に蛹になって羽化します。

 

 コウモリガに穿孔された木や草は、穿孔部より上の部分から折れるなど、幹の強度が低下します。

 防除方法としては、地表面にいる幼虫に薬剤散布か、樹幹に穿孔される前に薬剤を樹幹に散布する方法があります(一般的な薬剤は「スミチオン乳剤」かな。)。

 ※農薬を使用する場合は、農薬取締法に基づき使用してください。昔使っていた農薬でも、農薬登録から除外されている場合があるので、使用する場合は農薬登録の確認をしてください。(農薬の箱などに書かれています。)

 

 とりあえず、虫ごと被害材をお持ち帰り

 割ってみると、中に幼虫が

 アップにするとこんな感じ

 ほじほじ・・してみた

 幼虫を取り出した。

 さぁ、どうしようかな~