山に行ったら、下の写真のように何かの膜に覆われた木を見たことないですか?
これはコウモリガの幼虫が木の中に穿孔すると、このような膜を張ります。
加害する樹種は色々で、スギ、ヒノキ、アラカシなどカシ類、コナラ、クヌギ、クリ、プラタナス、ヤナギ類、キリ、ハンノキ、ヤシャブシ、ウツギ、アジサイ、カンキツ類などなど。
写真はクロバイに穿孔したコウモリガ。
あと、多年生の草本類にも穿孔します。
軟らかい木、堅い木と様々な樹種に穿孔するので、この上ない雑食性の虫ですね
膜を取り除くと、穴があって、その中に幼虫がいます。
コウモリガは、2年1回の発生で、成虫は、空を飛びながら、爆弾を落とすように卵をまき散らします。
卵のまま越冬し、翌春に孵化した幼虫が、近くの木や草に穿孔します。
2年目の冬は、幼虫で越冬し、翌年の夏頃に蛹になって羽化します。
コウモリガに穿孔された木や草は、穿孔部より上の部分から折れるなど、幹の強度が低下します。
防除方法としては、地表面にいる幼虫に薬剤散布か、樹幹に穿孔される前に薬剤を樹幹に散布する方法があります(一般的な薬剤は「スミチオン乳剤」かな。)。
※農薬を使用する場合は、農薬取締法に基づき使用してください。昔使っていた農薬でも、農薬登録から除外されている場合があるので、使用する場合は農薬登録の確認をしてください。(農薬の箱などに書かれています。)
とりあえず、虫ごと被害材をお持ち帰り
割ってみると、中に幼虫が
アップにするとこんな感じ
ほじほじ・・してみた
幼虫を取り出した。
さぁ、どうしようかな~