ウバメガシ林の択伐施業地に行ったとき、ふと、ウバメガシの木に違和感が・・・。
よ~く見ると、オオバヤドリギが寄生。
実は、オオバヤドリギを見るのは初めて。
これが花。
九州では社寺林の古木に寄生し、樹勢を衰退させたり、枯死したりと、問題になっているようです。
ウバメガシにもがっつり着生してました。
和歌山県では絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。
ここのウバメガシ林では、2本ほど寄生されていたので、きちんと調べれば、まだあるのかもしれませんね。
希少な植物ですが、備長炭の原木として管理されているウバメガシ林なので、今後、適切な管理ができるのか・・・。
産業面でマイナスにならず、かつ希少植物を管理・・・。
両方を同時に実現ってのが難しいな・・・。
あと、ヒノキバヤドリギもありました。
モチツツジとかアセビに着生してました。
ヤドリギの種は鳥に運搬され、糞とともに排出されます。
鳥は、空を飛びながら糞をすることができず、必ず木か何かに止まらないといけません。
なので、ヤマザクラなど果肉質の種をつける樹木を自然に生やすためには、鳥が糞をできるように上層木の存在が不可欠です。
皆伐より、択伐のように上層木を残す施業を行う方が、鳥が散布する樹木も生えてくるので、いわゆる生物多様性が豊かになりやすいと思います。
(鳥散布に関する記事はこちら→ http://blog.goo.ne.jp/yamaikora/e/1fcbfc855de50959d25007b103d2669d )