はぐくみ幸房@山いこら♪

「森を育み、人を育み、幸せ育む」がコンセプト。株式会社はぐくみ幸房のブログです。色々な森の楽しさ共有してます♪

オオバヤドリギ

2015年09月26日 | 樹木・草花のお話

 ウバメガシ林の択伐施業地に行ったとき、ふと、ウバメガシの木に違和感が・・・。

 よ~く見ると、オオバヤドリギが寄生。

 

 実は、オオバヤドリギを見るのは初めて。

 

 これが花。

 

 九州では社寺林の古木に寄生し、樹勢を衰退させたり、枯死したりと、問題になっているようです。

 ウバメガシにもがっつり着生してました。

 

 和歌山県では絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。

 ここのウバメガシ林では、2本ほど寄生されていたので、きちんと調べれば、まだあるのかもしれませんね。

 希少な植物ですが、備長炭の原木として管理されているウバメガシ林なので、今後、適切な管理ができるのか・・・。

 産業面でマイナスにならず、かつ希少植物を管理・・・。

 両方を同時に実現ってのが難しいな・・・。

 

 あと、ヒノキバヤドリギもありました。

 モチツツジとかアセビに着生してました。

 

 ヤドリギの種は鳥に運搬され、糞とともに排出されます。

 鳥は、空を飛びながら糞をすることができず、必ず木か何かに止まらないといけません。

 なので、ヤマザクラなど果肉質の種をつける樹木を自然に生やすためには、鳥が糞をできるように上層木の存在が不可欠です。

 皆伐より、択伐のように上層木を残す施業を行う方が、鳥が散布する樹木も生えてくるので、いわゆる生物多様性が豊かになりやすいと思います。 

(鳥散布に関する記事はこちら→ http://blog.goo.ne.jp/yamaikora/e/1fcbfc855de50959d25007b103d2669d 

コメント
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