スターと共演した友人から聞いた話

2010年02月13日 14時47分14秒 | 業界のかけら
友人の劇団系役者が、
ある撮影で岡田准一さんと同じシーンに出たという。

友人曰く、
「大好きになった」

友人のセリフはひと言。
要は端役だ。
そんな端役のカメラ割りをする時は、
主役の代わりをADや助監督がやることが普通だ。
だけど、岡田さんは代役を立てず、
ずっと自分でやってくれたという。

その姿を見て、
一気に大好きになったのだという。

この話を聞いて思い出したのは、
数年前にラジオの仕事で一緒にイスタンブールに行った時のことだった。

帰国する日、
録音のついでにみんなでバザールに寄ったのだが、
新婚のプロデューサーもディレクターも、
出演者を放ったまま新妻への土産を買いに走った。

普通ならばちょっとはムっとしそうなものだが、
まったくそんなことはなく、
静かな面持ちでみんなを待っていた姿が印象的だった。

友人の話を聞きながら、
そんな光景を思い出したのだ。