さすがに昨年の日記は出ないと思っていた。
だけど、出た。
昔から日記本の類が好きなのだ。
我が家には本棚一列分の日記本がある。
日記本の中で特に好きなのは、
ちゃんと毎日書かれたものである。
書くべきことがあった日だけ記したような、
日付が飛び飛びの日記本は、
読み物としてはおもしろかったとしても、
日記本としての価値は僕の中でちょっと下がる。
さらに言うならば、
「某月某日」のように日付が曖昧な日記本は、
もっと価値が下がる。
そういう意味では、
1年365日を省略することなく綴った『板尾日記』は、
僕にとって極上の日記本である。
でも、去年のものは出ないかもしれない。
出なくても仕方ない。
そう思っていた。
しかし、出た。
これがいかにすごいことか。
手にとって読んでいただければわかるはずだ。