我が家の前の止めて2台の自転車が風で倒れてしまった。
起こそうとしたが、1台のペダルがもう1台のスポークのあいだにはまり知恵の輪状態。
家人が孤軍奮闘していると、
通りすがりのスーツ姿の若者が「手伝いましょうか」と声をかけてくれた。
時間がかかりそうなので断ったが、彼は自転車をはずしはじめた。
そして作業をしながら驚くことを言い出した。
実は今日、就職の面接だったのだが、小田急線が遅れ間に合わず、
先方に電話をしたら、来なくていいと言われた、と。
だからこの後は寮に帰るだけだから、時間なら大丈夫です、と。
自転車をはずして終えると、颯爽と去って行ったそうだ。
それにしても自分がそんな大変な状態の時に、
よくそんな他人に親切してあげようと思ったものだ。
ありがとう。
名前も顔も知らない農大生の君、
就職が無事決まることを祈ります。