複雑なファン心理

2014年07月19日 07時12分54秒 | 業界のかけら

テレビの世界で働いていれば、
たしかに普通の人より芸能人に会う機会は多いし、
自分の好きな芸能人に会えるチェンスも多い。
しかしそれが逆に”本当のファン”には悩ましい事態を生む。

ディレクターのNさんは、少女時代の大ファンである。
CDやDVDも「聴く用・観る用」と「保存用」の2つを必ず買うほどである。

そんなNさんのことをよく知るスタッフが、
「今度、朝の情報番組に少女時代が来るから観に来ませんか」
と声をかけた。
しかし、Nさんはこれを断った。

「関係者だから入れる、そういう一般のファンが入れない場所に入るのは、
 一ファンとしてできない」

というのが理由だった。

だが、以前、ある音楽番組に少女時代が出演した時は、
スタッフの誘いで観に行ったことを指摘すると、

「あれは一般の観覧客もいる番組。
 そこにお願いして入れてもらったので問題ない」

わかるようなわからないような。

僕には理解に苦しむファン心理である。