多機能トイレでパニック

2018年12月24日 08時57分07秒 | コメディのかけら
彼女が二人の子どもは連れて入ったのは、
新幹線の駅の多機能トイレだった。

下の子はまだベビーカーを使っているので、
普通のトイレには連れて入れない。
そしておむつも換えたかった。

子どものおむつを換えた後、
今度は自分が用を足すために便座に座る。

初めて入る空間に子どもたちは興味津々だった。
余計なところは触らないように注意した。

お兄ちゃんはその言葉をちゃんと守った。
しかし、よちよち歩きの弟は聞いちゃいなかった。

入口の方は歩いていくと、
よりによってドアの「開」ボタンを押したのだ。

ゆっくりとドアが開き始める。

このままドアが開いたら、
むき出しの下半身が外から丸見えだ。

お兄ちゃんに「閉」ボタンを押すように頼むが、
お尻丸出しでパニックになっているママの姿に大笑いするばかり。

自分で閉めに行くしかない。

だが、ジーンズを上げている余裕はない。
かといって、普通に立って歩いたら、いろいろ丸見えだ。
なので、妙な前傾姿勢で入口に近づくと、
力まかせにドアを引いて、閉めた。


「閉」ボタンを押すのではなく、
ドアを直接引いて閉めたのは、
自動で閉めると、閉まる速度が非常にゆっくりだからだ。

もう大丈夫。

ほっとしていると外から男性の声が聞こえた。

「ちゃんとボタンを押して閉めないと、
 外から開いちゃいますよ」

一部始終を目撃されていたようだ。