タクシー410円の弊害

2018年12月20日 23時05分56秒 | アイデアのかけら

平日の日中、
新橋駅前からタクシーに乗ろうと思ったら、
タクシー乗り場に車がいなかった。
待っている人が数人いるところを見ると、
しばらくタクシーが来ていないようだ。

こんなことは初めてだった。

10分ほど待って、
ようやくタクシーに乗ることができた。

その車内で運転手から興味深い話を聞いた。

曰く、

「道沿いで客が拾える時は新橋駅にはいかない」
「新橋駅から乗る客は1メーターの客が多い」
(雨や雪の日はその割合がさらに増える)
「初乗り料金が410円になってから、ますます行かなくなった」
「410円で降りられる客ばかりでは商売にならない」

なるほど。

初乗り料金を410円に値下げして得をしたのは、
短い距離に乗る人だけだという。

「今、都内のタクシー業界は、毎月1億円、
 売上が下がっているんです」

こう聞くと、410円にしたのは失敗だったのかもなあ。