平日の日中、
新橋駅前からタクシーに乗ろうと思ったら、
タクシー乗り場に車がいなかった。
待っている人が数人いるところを見ると、
しばらくタクシーが来ていないようだ。
こんなことは初めてだった。
10分ほど待って、
ようやくタクシーに乗ることができた。
その車内で運転手から興味深い話を聞いた。
曰く、
「道沿いで客が拾える時は新橋駅にはいかない」
「新橋駅から乗る客は1メーターの客が多い」
(雨や雪の日はその割合がさらに増える)
「初乗り料金が410円になってから、ますます行かなくなった」
「410円で降りられる客ばかりでは商売にならない」
なるほど。
初乗り料金を410円に値下げして得をしたのは、
短い距離に乗る人だけだという。
「今、都内のタクシー業界は、毎月1億円、
売上が下がっているんです」
こう聞くと、410円にしたのは失敗だったのかもなあ。