日本テレビの栗原甚さん、初めての著書。
取り急ぎの感想。
ある時期、必要があってビジネス書の類を、
かなりの数読みました。
その経験の範囲ではありますが、
ビジネス書は4つに分類できると、
僕は考えております。
1:精神論がメインなもの
2:自分の成功体験談がメインのもの
3:自分の成功体験+その分析がなされているもの
4:読者が利用できる具体的なメソッドが記されているもの
読み物という観点で見れば、
2や3の中にも面白いものはあるのですが、
実用性という点でいえば、
僕はやはり4に分類される本を高評価します。
では、本書はどこに分類されるかというと…
「4」ですね。
本書に登場する『準備ノート』というメソッドは、
誰でも簡単に真似することができます。
(そして、真似したくもなる)
自分の成功体験談もふんだんに出てくるのですが、
準備ノートの使用例として書かれているので、
単なる成功体験談とは違う読後感。
ドキュメンタリータッチの記述なので、
読み物としても、楽しく読むことができました。
(『マネーの虎』の舞台裏とか)
ただ1つだけ本書に難癖をつけるとしたら、
最後に栗原さんの写真を載せたらよかったのに。
こんなに繊細な気づかい、緻密な準備をする人は…
え、こ、この人!
といういいオチがついたと思うのですが。
(ビジネス書にオチはいらないけど)
