『すごい準備/栗原甚』感想文

2019年04月07日 23時23分23秒 | 業界のかけら

日本テレビの栗原甚さん、初めての著書。

取り急ぎの感想。

ある時期、必要があってビジネス書の類を、
かなりの数読みました。

その経験の範囲ではありますが、
ビジネス書は4つに分類できると、
僕は考えております。

1:精神論がメインなもの
2:自分の成功体験談がメインのもの
3:自分の成功体験+その分析がなされているもの
4:読者が利用できる具体的なメソッドが記されているもの

読み物という観点で見れば、
2や3の中にも面白いものはあるのですが、
実用性という点でいえば、
僕はやはり4に分類される本を高評価します。

では、本書はどこに分類されるかというと…

「4」ですね。

本書に登場する『準備ノート』というメソッドは、
誰でも簡単に真似することができます。
(そして、真似したくもなる)

自分の成功体験談もふんだんに出てくるのですが、
準備ノートの使用例として書かれているので、
単なる成功体験談とは違う読後感。
ドキュメンタリータッチの記述なので、
読み物としても、楽しく読むことができました。
(『マネーの虎』の舞台裏とか)

ただ1つだけ本書に難癖をつけるとしたら、
最後に栗原さんの写真を載せたらよかったのに。

こんなに繊細な気づかい、緻密な準備をする人は…
え、こ、この人!
といういいオチがついたと思うのですが。
(ビジネス書にオチはいらないけど)







老人、犬を語る

2019年04月07日 08時38分47秒 | コメディのかけら

喫茶店で老人たちが、
犬について語り合っていた。

「この歳になると、もう新しい犬は飼えない」

犬より先に自分が亡くなってしまうかもしれない。
最後まで飼う責任が持てない。
だから犬を飼いたいけど、控えている。
なるほど。
さびしくも納得のできる話だ。

するとある男性が、

「昔の犬に主人は1人だけだった。
 しかし今の犬は家族みんなになつく」

犬は飼い主家族のリーダーに従い、
自分は二番手、
他の家族は自分より下の存在と見る、
そんな話を聞いたことがある。

そして、

「今の犬は生き方を変えられてしまった」

いろいろな嘆きがあるものである。

しかし今を憂うならば、
犬のことよりも、
もっと他のことを憂いてほしいなあ。