今年も東京農大の「収穫祭」に行ってきた。
前日、近所の酒場でサンゴの白化について、
丁寧な説明をしてもらったと聞き、その展示を探した。
農大なのに、なぜサンゴ?と思ったからである。
「農業環境科学研究室」の展示だった。
なるほど。
マングローブとサンゴの関係か。
僕の理解の範囲で概要を記すと、
海が富栄養化するとサンゴは死滅する。
しかしマングローブには富栄養化を防ぐ働きがあるらしい。
また海の生態系に必要な「鉄」の供給にも役立っているらしい。
「らしい」と書いたのは、
どうやらまだ研究中らしく、展示でもそう書かれていたため。
研究の本質とは異なるが、
この展示を見て、2つ新しい知識を得た。
マングローブというのは、植物種の固有名、もしくはもう少し大きなグループとしての植物名だと思っていたが、実際は「塩生植物」の総称だった。
どれぐらい知られていることなんだろう。
サンゴと共生する「褐虫藻」の存在も初めて知った。この藻類が死ぬとサンゴは白化し、やがて死に至る。しかしながら、共生の詳しいメカニズムはまだわかっていないという。それも興味深い。
これが今年の僕の、「収穫祭」の収穫です。