おろして間もないふわふわのタオルを洗濯機から取り出したら、ガーン……
あちこちからループの糸がぐわーーーんと引っ張り出されて、タオルの美貌が台無し、みたいになっていたときのショックときたら。
それが結構高級な進物のピンク色のかわいいやつだったりしたときなど(ピンク色のときショックが大きいかどうかは人によります)
心に刺さったとげがしばらくひっかかり続けて、悲しみがしばらく消えない。一日が台無しになる。
たかがタオルであっても、たとえ100円のものであっても、そのショックは大きいもの。値段は関係ない。
思いがけず何度もこんな目に遭って、ほかの洗濯物のファスナーやホックが引っかかったのだろうと、以来、厳重にネットに入れたり、ネットのファスナー自体が隠れるように細工されているネットを選んだり、考えられるいろんな努力をしてきた。にもかかわらず、この事故は容赦なく起こる。泣きたい。
その原因が数カ月前やっと分かったのである。分かってしまえば、何でこんなことに気づかなかったのかと、自分の愚かさつくづく恥ずかしい。
犯人は、草のタネである。ひっかかるやつ。
草むらを歩いたり庭の草取りをしたりして、袖や裾や靴下にひそかにくっついていて、それが洗濯機に入ると、ほかのものを引っかけるのである。
この際名指しで容疑者を挙げると、
A チカラシバ、イノコズチ、アメリカセンダングサ等のセンダングサ類。
B もちろんのことオオオナモミ(子どものころ勲章とかって呼んでいた)。あと、アレチヌスビトハギ、これはひっつき虫とかひっつき豆とか言われる、小さい豆のさやである。これがどの程度タオルを攻撃するかは正直よく分からないけど、新鮮なやつは危険だと思う。
オオオナモミなんかは目立つしそうそう多くあるものじゃないからなかなか洗濯機には侵入しないけど、チカラシバ、イノコズチはわりとよく潜んでいる。これらは靴下に入ると痛いので気づくのだけど、裾や袖口だと気づかなかったりする。
Aのタイプ、チカラシバ、イノコズチ、アメリカセンダングサの実は尖っていて、返し針になっている。尖った先で突き刺さり、返しがあるから抜けない。これが靴下に刺さったとき取り除くのは結構面倒だ。ひっぱると靴下がびよーんとなってしまう。この返しでタオルに取り付いてループを引っ張りまくるのである。(多分)
Bのタイプはマジックテープ形態になっていて、いや、マジックテープがこの植物の真似をして作られていて、まあこれも返しなんだけど、ひっかかる毛がU字カーブになって面でびっしりついていて、毛の集団がくっつくようになっている。アレチヌスビトハギは布にぴたっとはりつくからほんとにいやーな感じである。
あと道端でひっついてくるものにはチジミザサというかわいい草があるのだけど(かわいいと思うかどうかは人によります)、これは粘りでくっつくだけで、ひっかかるわけではないので、それほど脅威ではない。
ひっつく種は上のもの以外にもたくさんある。これらは大体秋にできるもので、春先にはひっつく種はない(思いつく範囲では)。秋になると動物たちが冬毛になってひっつきやすいからというのが理由らしいけど、私自身で季節ごとに動物にひっつけてみて試したわけではないので真偽は分からない。
また、上に書いたひっつくタネが洗濯機の中で本当に悪さをしているかどうかも、洗濯機のなかを拡大してつぶさに観察したわけではないので、確たる証拠があるわけではなく、別件逮捕で状況証拠みたいな感じなのだけど、99%きっとそうだろうと確信している。
今の時期の洗濯には十分注意しなければならない。
チカラシバ(9月末)
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