山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

窓辺のかいわれ大根

2012-04-09 | たべもの・台所
沈丁花の香り、漂ってきた。
植えてから早2年とは。
1年で一番好きな香りかも
花の中で一番好きな香りかも
また春が来たことを知らせてくれて
とてもいい気分になる。

窓辺のかいわれ大根。
「生ける」などという大げさなつもりはないのだけど
なかなかかわいい。

冷蔵庫は稼動しているけど、入っているのはほとんど調味料。
それに小麦粉とか。
冷凍庫は空っぽ。もったいないなぁ電気。
冷蔵庫をできるだけ使わない努力を続けている。

なので、かいわれ大根も、コーヒーカップにほんのちょっと水を入れて
置いてある。
放っておくと葉が黄色くなってくることがあるから
早く食べたほうがいい。
でも今回はなぜかいつまでも青々している。

不思議なのは、野菜によっては
冷蔵庫に入れるとカビが生えるのに
出しておくと生えないものがあること。
かぼちゃもそう。
表面が乾燥するけど、煮ればあまり気にならない。
エノキやシメジもそう。

それと、やってみて分かったことだけど
冷蔵庫をいちいちバタンバタン開け閉めして料理するのって
意外に面倒だということ。
ザルやカゴに入ってさっと取れるところにあると
実にストレスが少ない。
腐らないうちにどんどん料理しようという気になれるし。

みなさんにおすすめしたい。



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人の体と自然・食べすぎと頭痛

2012-03-21 | たべもの・台所
日に日に寒くなる今日このごろ……。

それでもふと気づくと、恵那山の頂の雪がとぎれとぎれになっています。
うちの梅も1輪咲きました。日当たりが少し悪いので遅いのですが
下の家のは3月早々から咲いています。


さて、昨日のつまらない野菜の記事、自分でもつまらないと思いつつ
仕方なく書いたのは、今日のため。

おいしいものがいっぱいなのに食事制限。
それは、頭痛予防のためです。

2週間前に、いつもの鍼に行って
数日間かなりの頭痛が続いていることを訴えると
「食べすぎ!」と。
そう、それ。言われる前に自己申告しようと思っていたのに
先に言われてしまった。
顔を見てか、脈を見てか、鍼を刺してか分からないけど
先生にはバレる。

どうしてこんなに食べたいのだろうと不思議だった。
そう言うと、なんと
「弱い人が冬に赤道のほうに行って帰ってくるとそうなる」
ですと。
「あっちは火の国だから」
って。

火の国だとなぜそうなるのかは教えてくれないのだけど
人の体って、不思議、かつ、単純なんですね。
体調はほんとうに自然と結びついている。

しかし先生こうなることを予測していたなら
事前に注意勧告してくださいよ。

この日は2人の助手からも「食べすぎですね」「何食べてるんですか」
「これちょっとやばいですよ」ほか、さんざん「食べすぎ」を連発された。

湿疹も食べ過ぎのせいだと。
2日前に皮膚科に行ったら、
ステロイド剤塗るだけでは効かないので飲み薬も飲みなさいと言われたのに
(しかし鍼の先生に飲むなと言われるのがわかっていたので飲んでないけど)
鍼に来たら「食べるのやめれば治る」と。

西洋医学と東洋医学、こんなに違っていいのかい? 私は一人の同じ患者ですよ。


まあそういうわけで、それ以来、あまり食べないようにしている。
「食欲抑える鍼してくれてるんですよね」と寝ながら助手に釘を刺したおかげか、
無事食欲も抑えられて普通になった。
それ以前よりもずっと食べなくなっている。

食べるのを減らしたらすぐに頭痛はよくなり、湿疹もきれいになった。
また頭痛になりたくないので、あまり食べるわけにはいかない。


で、結論ですが、
いつまでこの食事制限するのだろう……
日々の手作りの食事はとてもおいしいですが、
外がカリッとして中にイチジクの入っている天然酵母のパンをトーストして
ジャムやらオリーブオイルやらアボガドやら載せて
好きなだけ食べたり
ときにはクリームいっぱいのケーキだとか
おにぎり食べたい放題とか
ドーナツだとかコロッケだとか
世の中にはいいものがたくさんあるのに
いつまでも食べられないではないですか。

「たまには」いいのだろうけど
「たま」っていつなんでしょう……

考えるとはなはだ凹んでしまいます。

※頭の前の方(額)が痛いのが胃弱から来る頭痛。ほかの部分が痛いのは別の原因です。
頭の痛い場所によって、原因が違うそうです。


写真/主食代わりになりそうな、さつま芋、里芋、金時豆のスープ
押し麦を少し入れるとちょうどいいとろみがつきます。
さつま芋の食べすぎはよくないそうです。



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春の野菜を食べる

2012-03-20 | たべもの・台所
今うちの中には食べきれないほどの春の野菜。

父の知人が送ってきた小松菜、水菜、ほうれんそう、たまねぎの葉。
渥美の親戚がくれたわけぎ、
甘くてやわらかい春キャベツ、ついでに冬キャベツ、
超やわらかくておいしい里芋、香りのいいにんじん。
隣人がくれた新しいネギ。
その他、それ以前にお店で買ったさつまいも、じゃがいも、たまねぎ……

特に春キャベツには春を感じます。
キャベツの食べ方をいろいろ開発したい。
春キャベツと冬キャベツは全然違います。
冬キャベツも、外側と内側ではまるで別の野菜のように違います。
キャベツ農家の叔父に、「どうやって食べてる?」と聞いたら
「ほとんど食べん」そうです。
「せいぜい切ってしょうゆかけて……」だって。


いろいろ一度にもらったので冷蔵庫も活躍中。
めんどうなので「え~い」とひと思いに野菜室に入れたものイロイロ。
冷凍庫は空のままだけど。

そんな材料を、せっせせっせと料理して食べているけど、とても追いつきません。
食べるものがいっぱいだなんて、幸せなことです。
同じメニューを作るのも飽きるので、
あれこれ頭も使います。
油はほとんど使わず、乳製品なし、肉なし、
という制約の中で。

豆も小豆を含めて4種、たっぷり買ってビンに入れてある。
小豆はご飯に炊き込んでいます。

ちょこちょこといろいろなものを作って食卓に並べると、
すぐ1汁6菜、7菜なんかになってしまう。
ほんとに一口ずつなのだけど。
ほぼ和食で、おいしくて仕方ないのがかえって困る。
鍼の先生から食べすぎ禁止令が出ているので。


写真は、近所の人にもらった丸々太ったネギ。
今日食べない分はひとまず庭の土の中に。

体を冷やす食べ物・ココナツ

2012-03-06 | たべもの・台所
前にアボガドが体を冷やすかも、と書いたけれど、
やっぱり冷やす。と思う。
インドネシアでアボガドを食べた日、夜中体が冷えて眠れなかった。
赤道のすぐ近くでもそういうことがあるのだ。
ストーブがないからあたたまりようがなかった。

で、ココナツも、熱帯の植物であり、体を冷やすだろう、
と容易に推測できるわけで、その推測は正しい。と思う。
とても暑い日、海辺を走っていて(バイクで)、のどが渇き
ココナツジュースの屋台がたくさんあったので
注文する。
ココナツ1個って、巨大で、中には1リットルぐらいのココナツ液があるようだった。
100CC飲んで捨てるというのも忍びないので(もともと私は水をガブ飲みしないタイプ)、飲めるだけたくさん飲んだ。
すると10分ほどして急速に体が涼しくなってきて
やがて手足の先がヒヤヒヤと冷えてきた。

植物の力すごい。
良くても悪くても、自然とのつながりを感じます。

野菜の保存・冷蔵庫の外で

2012-03-05 | たべもの・台所
とある出来事があって、現在冷蔵庫稼働中……

とある出来事とは……機会があれば書くこととして。

実家に帰ると、当然のようにそこには立派な冷蔵庫があり、
買ってきた野菜など入れてみると、まあなんと便利なことか!
今さらながら文明の力に感激!
「科学」「発展」っていいですねぇ(笑)。
人間はエライ!
冷蔵庫はスバラシイ!

発展しすぎて味とか香りとかゆらぎとか、何だか大切なものを失って無味乾燥化していると感じていた日本。
しかし、インドネシアに行ってみると、日本ってエライですぞ!
(あ、いや、インドネシアを絶対否定しているわけではありません)

そんなことは、普通の日本人ならみんな知っていることと思われるが
知らなかった私。
やはりかなりのアホである。

最近つくづくそう思う。


要するに、普通でない日本人……

で、ここまで前置き。
---

実家で冷蔵庫の便利さに感激し、
自宅でも晴れてスイッチを入れてもらって
無駄な白い箱から再び冷蔵庫となった箱にモノを入れてみて、
感涙にむせんだものの
初心を取り戻し、冷蔵庫への反抗をそれなりに敢行中。

青物の野菜は、できるだけ生かして保存する。

特にネギ。これは実は冷蔵庫とはあまり関係ないのだけど、
秋の終わりなどの植え替え時期に、近所の人からバサっと束で
10本ぐらいのネギを根つき土つきでもらうことが毎年のようにあって
それをそのまま冷蔵庫に入れてしまうと、やがては青いところがカサカサにひからびて、食べないうちに食べられなくなってしまう。

で、小型のバケツ的なものに少し水を入れてネギを突っ込んでおけば
部屋の中でずっと生きていてくれる。
その生長たるや、すごいもので
毎日のようにせっせと青いところをちぎって食べているのに
2日もすれば、わさわさとまた青く伸びているのである。
洗う必要もない。
そういうわけで、冬中ネギは買わずに済んでいる。

冷蔵庫に入れていた時代がウソみたい。

ただ、さすがにへなへなして香りが薄いのが難点なので
米のとぎ汁など与えてみた。多少はましになるか。

ネギ以外に、小松菜やチンゲンサイも、根元が少し水につかるようにして
置いておく。
窓辺で光を浴びている。


青物ではないが、キノコ類は、そのままザルの上に放置。
少しずつしなびてくるけど、腐らないのが不思議。
冷蔵庫に入れても5日もすれば腐りかけてくるのに。
部屋の中がそれほど寒いわけではない。
それにしなび方はそれほど激しくはない。
見えるところにあると、使い忘れて腐らせるということもなくなる。


野菜ではないけど、油揚げ。
これも乾燥保存法が今のところいい感じ。
私はきざみ油揚げを愛用していて、今までは冷凍して、必要なときに取り出してお味噌汁などに投入していたのだけど、冷凍すると、戻ったときの風合いがなんとなくショボい。弾力がない。
冷蔵庫に入れておくと、これも5日ほどで赤いカビが生えてくるか、腐ってくる。

ザルに広げておくと、半日でカラカラに乾燥する。驚く早さ。
それをそのままビンに入れて保存しておけばよい。もちろん長期はあまりよくないだろうけど。戻したときの風合いも冷凍のよりずっとよい。
どうしてこんな簡単なことに今まで気づかなかったか、いや気づこうとしなかったか
やはり不思議である。
それより、どうして乾燥あぶらげを売っていないのかも不思議。
出荷やお店に並べて管理するのも楽なのに。

冷蔵庫のない生活

2012-01-20 | たべもの・台所
昨日、足助からOさんご来訪。
へんなおじさんだけど実はとてもエラい人。そんな人が話をしにきてくれるとは
ありがたいこと。
年が30歳ぐらい離れているけど、漠然と世の中に対して感じていることが、言わなくても通じてしまうありがたさがある。
私たちが歩んできた進歩について、
いまだ「汚染されていない」人々の暮らしについて
いろいろと話す。
Oさんの言う「汚染」とは、科学技術の発展から来る人間の堕落のことを言っている。

冷蔵庫は食べ物をまずくする箱である。
と、Oさんも言う。
食べ物は新鮮なうちにすぐ食べればいいんだ、と。
私がこのことを明確に意識したのは、山口昌伴という建築学の先生が本に書いていたからである。
冷蔵庫は食べ物をまずくしてから食べるための道具であるとはっきり言われている。
この先生は世界中を旅して台所を見たり収納の仕方を調べたりしてたくさんの本を書いているが、どの本もめちゃくちゃ面白い(笑える)のである。

わが山里文化研究所の1冊目の本で、あるおばあちゃんが言われている。
昔は食べ物がおいしかった。
それは、食べ物がなかったからおいしく感じたということではない。
何でも新鮮なうちに食べていたからだ。
ニワトリなどめったに食べられなかったけど、食べるときは、庭でつぶしたばかりのものをすぐに食べていたから、本当においしかった。
と。

さもありなん。

Oさんはこの冬イノシシの肉の燻製を2キロ作ったそうだ。
それも、やはりすぐに食べたほうが断然おいしいのだといっていた。


体を冷やす食べ物

2012-01-19 | たべもの・台所
今朝はすごく体が冷えて眠れなかった。気温はそれほど低くなかったと思うけど。
何かいけないもの食べたかしらと振り返る。
もしかして、アボガドと、りんご?
お昼、トーストにアボガドと煮りんごをのせたサンドイッチがあまりにもおいしくて
つい食べすぎたので……(アボガドは丸々1個食べてしまった)。

体の調子と食べ物が関係ある。
という当たり前のことに
この年にしてようやく注意を払うようになった。

頭痛も何らかの原因から起こっている。
冷えはてきめんに現れる。

南方の食べ物は体を冷やすものが多いらしいし
住んでいる地域に生育できないものは、体に合わないものが多いらしい。
まあ、それもなんとなく、そうだろうなあとは想像がつく。

柿が赤くなると医者が青くなる
ということわざがあると、知り合いの医者が言ったので
いつになく柿を食べたらすぐに、いつになく風邪をひいたことがある。
柿は果物の中でも特に体を冷やすので、
柿が赤くなると医者は忙しいというのが本当らしいのだ。

昨秋はものすごい柿の生り年で、我が家の柿も前代未聞の豊作だったので
せっせと柿を食べていたら、足が冷たくて眠れなかった。
鍼の先生にあきれられ、1日に4分の1個までにしなさいと言い渡された。

以来、体を冷やす食べ物に気をつけているというわけ。

お米の力 日本酒でほかほか

2012-01-14 | たべもの・台所
よくお酒好きな人が、「寒いから」を大義名分にして日本酒飲んだりしてる。
でもそれは大義名分じゃなく、ほんとに日本酒には体温め効果がある。
という、日本人の常識を、やっと理解したわたくしです……

やはりみなさんの言うことには耳を傾けるべきでした。

お酒(一般)は冷めるときかえって寒い、というのが私の印象だったけど。
寝る前に日本酒をお猪口に2杯ぐらい飲むと、寒くて目がさめるということが
ほとんどない。朝目覚めたとき、体がほかほかしている。

お酒を飲むのは特殊な場合以外やめたのだけど
最近、体をあたためるために日本酒を飲んでいる。
ビールや焼酎はすごく体を冷やすらしい。
ちなみにコーヒーも。

以前、昼はコーヒーをいっぱい飲み、夜はビールを飲むという生活をしていた。
鍼灸院のアシスタントのお姉さんに
「きっと体ぼろぼろでしたよ」と言われた……
で、日本酒をすすめられたのです。

お米に感謝。

蒸したご飯とお湯かけご飯

2012-01-12 | たべもの・台所
電子レンジを使わずに、冷たいごはんを温めるには、「蒸す」のがよい。

冷たいご飯の食べ方というテーマで、1カ月ほど前、ネット上の何かの記事があったけど……。

考えてみれば25年近く前まで電子レンジなんて持っていなかった。
ごはんを電子レンジであたためようなどと、考えたこともなかったわけである。

電子レンジを捨ててみて「昔に戻っただけ」と思うわけで、真剣にごはんの食べ方を論じるほどのことでもないのですよ、おばさんは。

で、子供の頃は、冷たいごはんは
①冷たいまま食べる
②お茶漬けにする
③チャーハンにする
のどれかだった。

だから「お茶漬けのり」というふりかけが大いにヒットしたと思うけど、今、昔ほど売れないのでしょうね。シンプル「お茶漬けのり」の後、「鮭茶漬け」や「梅茶漬け」も生まれたりして。それにお茶の味にもずいぶんこだわった。子供のくせに。

母の作るチャーハンはご飯がパラパラですごくおいしかった。あの味は出せない。

木で出来た「茶だんす」の引き戸をススーッと開けると、いつも決まった場所に冷やご飯が入っていたものである。

で、「電子レンジ捨て後」時代の私がしばらくやっていたのは、蒸す方法。
蒸すというのは、現代の台所で最も失われた調理法である。

本当は蒸すというのは原始的な由緒正しき加熱方法で、伝統料理には蒸すものが多い。
南の島ではバナナの葉に食べ物を包んで蒸し焼きにしている。
もち米は蒸さなきゃいかんのです。でも今は炊飯器のもち米コースで炊いてもいいです。

ご飯を蒸すのは一見面倒そうだけど、実はすごく簡単。
ご飯1杯蒸すのなら、小鍋に1センチぐらいお湯をはり、ご飯を入れたお茶碗を入れて、お鍋のふたをして5分も加熱すればよい。

野菜を蒸すなら、お茶碗でなくステンレスか竹のざるに野菜を入れればよい。

電子レンジ時代の名残で、「ご飯は炊き立てのような状態にして食べねばならぬ」と思い込んでいたので、しばらく蒸していたのだけど、
そんなことをしなくても、熱湯をかけて食べれば十分おいしいことに気づいた。
炊き立てのご飯とは違うおいしさが出たりする。
今はそれが気に入っているところ。
日本の水はおいしいから、お湯かけご飯最高。

タッパーの栄枯盛衰

2012-01-11 | たべもの・台所
あたたかい日。
光も明るくて、春が来たよう。3月初め頃の感じ。

電子レンジを使わなくなって、すぐに変化が現れたのは、プラスティックの密閉容器を使わなくなったことである。
この容器、オバサン世代以上の人は、俗にタッパーなどと言うことがある。
今の子は知らない言葉かも。
40年ぐらい前は、タッパーウエアと言ってとても先進的なもので、文化生活の象徴であるかのごとくセールスレディが販促パーティーを開いたりしていた。ずいぶん高かったものだ。

ちなみに私はその販促パーティーに行ったことはないけど、友達が行って、いかに楽しいものでいかにタッパーがいいものか、翌日の休み時間に聞かされた。

夏になるとお茶をタッパーに入れて(実は私のはにせタッパーだったけど)凍らせて、学校に持っていっていた。
当時はペットボトルすらなかった……。
だからタッパーは大事なものだった。

今は100円ショップで、小型のものなら4個105円で売っている。もっとも性能(密閉度)はご本家タッパーに比べると劣る(ように思う)。
(いまどきタッパーなんて売ってるのか???)

脱線したけど、おかずを少し多めに作って小型の密閉容器に入れて冷凍しておき、ごはんを作る気がしないときに解凍して食べる、ということをやっていた。
煮豆だの、ひじきだの、切り干し大根だの
あるいは、余ったトマトソース。
もしくは、ごはんとか、おにぎりとか。

電子レンジを捨てたら、そういうことをする気がしなくなったのである。

冷凍庫を捨てたわけじゃないので、別にそれをやめなくてもよさそうなのだけど
なんとなく、連動して、やる気がなくなった。
100円に気をよくしてたくさん持っていたのだけど、全部要らなくなってしまった。

まあ、そういうこともあって、冷蔵庫もなくてもいいのかもしれない……という方向に向かったことは事実である。
しかし……長期不在のときは冷蔵庫便利ですね。一番入れたいのはぬか床です。

で、高度成長期に始まった、タッパー(プラ密閉容器)がステキに思えた一時代が、終焉に向かっているように思う。プラ容器を使うことはやめなくても、それをステキな暮らしの象徴だと思う人はあまりいないだろう。

冷蔵庫と食料備蓄

2011-12-27 | たべもの・台所
早速ブログを見た知人からメールが来ました。

都会暮らしで冷蔵庫なしは難しいと。
そうですね、暖房がバリバリ効いているでしょうから。
そのことに反論もしないし、確かに気持ち的に難しいのだろうと思います。
毎晩帰りが遅くなるとお店にも寄れないから
何かと買いだめする必要もあるでしょう。

でもある意味、都会のほうがずっとやりやすい部分もあります。
マンションの下や隣にコンビニでもあろうものなら、
大きな冷蔵庫を抱えて暮らしているのと同じ。
それにスーパーなんかも近ければ、まめに食料を買いに行けるので
食品を自宅に保存しておく必要がありません。
(そういえば、都会のほんとの真ん中にはスーパーって見かけませんね 六本木とかに住んでる人どうしているんだろう)

冷たくなければ困る食品って
はっきり言わせてもらうと、ビール?
あとは、アイスクリームとか……
私はお酒もほぼやめたし、乳製品もやめたので
どちらも関係なくなりました。
冷たいものは全般的に私の頭痛には悪いらしい。

昔から江戸の庶民は家も小さくて持ち物がすごく少なかったらしい。
それに比べると山里の人たちは、蔵や納屋なんかに
生産した食料を1年分とか半年分とか、時には飢饉のとき用にもっと余分に
備蓄していた。
江戸の人は容易に買いに行くことができたのでしょう。おかずとかも買っていたらしい(とある雑誌に書いてあった)。持たないで暮らせた人たちです。

山村で食料をいかに保存できるかというのは
それが生死を分けたわけだから
非常に重要なポイントです。
今は山里のおばあちゃんたちは、冷凍庫が大事な友達になっています。

災害時のために乾パンを買うとか、水を入れると炊けるパックのご飯を備蓄するとか言っているけど、本来米そのものが保存食(乾物)なのであって、米と水と燃料があれば何とかなるわけである(梅干かせめて塩があるともっとよい)。
都市では水も燃料も断たれてしまうから問題になるのであって
田舎では水をどう確保するかだけ心配しておけば(多くの場合近くのどこかに清水や湧き水があるが、地震の際、水みちが変わるということもあるだろうから、井戸を含めて何箇所か調べておく必要がある)
わざわざインスタントラーメンを買っておく必要もないはず。
焚き物はなんとかなるし、焚き火をする場所もふんだんにある。
うちのような田舎町で、災害時用のアルファ米を大量に買い込んで備蓄したり、それを使って防災の炊き出し訓練をしているのは、はなはだ情けないし、なんだか間違ってないか?


寒さがちょっと緩んだけれど
夜、名古屋から家に帰ってきたら、やはりとても寒かった。
雪はあちこちにまだ残っています。