山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

お正月は何の日?

2007-01-04 | 山里

あけましておめでとうございます。

昨年は、あちこちから受託してやらせていただいたお仕事、森林環境教育や森林ガイドや緑化設計や植生調査のほかに、夕立山森林塾、坂折棚田石積み塾、足助新盛裏山塾と、塾にばっかり通っていた(企画運営側です)1年でした。子どもの頃塾に行ってなかったのでツケが回ってきたのかもしれません。

一時期は美恵橋から飛び降りようかと思うほど忙しかったのですが、突然2つの仕事の納期がドーンと延びたおかげで、今無事に生きています。私から延ばしてと頼んだわけじゃなくて、勝手に向こうから延びていったのです。世の中は結構うまくできていたりします。

(微妙に延びてほしそうな顔はしてたと思います)

さて、お正月について、大都市に住んでいる知人から来たメールの一部と、私の返事を、ちょうどいいので公開して、今年初のブログとします。

●知人から

あけましておめでとうございます。

正月が何故この時期にあるのか、今年ほど考えたことはありません。
都会では季節感がなくなり、どんどん風習がなくなっているのは
自然から遠ざかって恩恵や感謝を忘れてしまっているからなのではとも。

●私から

おめでとうございます。今年もよろしく

日本の本来の新年は、立春。
西洋の新年は、冬至。

でも日本にも冬至を祝うお祭りは結構ありますね?
代表は伊勢湾神島のゲーター祭。
それに奥三河の花祭り。

どうしてお正月をこの時期にやるのか……
もしかしてもしかすると……ヒマだから?
農作業ないし。(新説です)

でもやっぱり、冬至や立春は生まれ変わりの季節だからです。


そして、都会とは逆に、どうして田舎では風習が残っているのでしょうね?
私は中津川に来てまずそのことに感動しました。そんな風習やめたって生活がどうなるというわけでもないのに、今でもこんなふうに、自然や神様とさりげなく当たり前のように一緒に生きている人がいるんだと。そしてそれが、人口的には少なくても、面積的には日本の大部分であること。日本ってまだ捨てたもんじゃないなって。

都会では自然とかかわらなくていいから、感謝しないのも無理ない。
田舎では、感謝するっていうより、パートナーとして仲良くしてるって感じがします。
自然は親しい友達だから、しょっちゅう声をかけてる。
そして、田舎には物質的にも時間的にも精神的にも余裕があるともいえます。
門松だって材料とってくるからお金はかからない。
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以上でした。

さて、今年は本当に暖かく、元日はまるで4月のようでした。オオイヌノフグリがたくさん咲いています。この花は、結構1年中咲いているのですが、やはり今年は多い。外来植物の中には冬でも咲いて勢力を伸ばすひとたちがたくさんいます。セイヨウタンポポもそうです。セイヨウタンポポは他花と受粉しなくても種子をつくるしくみを持っているのですが、オオイヌノフグリはどうなっているのでしょう。冬は種子をつくらないで終わるのか、寒さに強い元気な虫に受粉してもらうのか。

もう一つ、さて。昨年は島旅行に全く行けませんでした。今年は余裕のある人間らしい生活ができるよう、いろいろ調整したい……と思っています。どうしたらそれができるのか考えるのが今の課題です。

山里文化研究所は7日までお休みです。よろしく。


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