山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

おむすびころりん 何ネズミ?

2006-11-25 | 山里

NHKの幼児向け番組で、ヒメネズミのことをやっていました。

地表にいきなり出入り口の穴があって、そこから横にのびている隠れ家みたいなところです。

そこには家族ですんでいて、どんぐりをしまっています。

中部大学でネズミを研究している学生に

おむすびころりんに出てくるネズミは何ネズミ?とメールを入れたら

「僕には分かりません、すみません」と返ってきました。

とってもまじめないい青年です。

アカネズミもトンネル型の巣を作るそうです。

 

ところで、先日の小牧の岩崎山に落ちていたアベマキは

大きすぎてカケスの口にも入らずネズミも持てないんじゃないかと心配になりました。

無理やり口にくわえて飛んでいくカケスも途中でアゴが疲れてポトリと落としそうです。

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童話の主は誰かしら? (岩崎山のイノシシ)
2006-11-27 19:06:38
以前岩崎山に哺乳類を使った環境教育をやりに来てくれた名大の院生さんに聞いてみました。なかなか専門家らしい分析です。

「山へたきぎ」という一節からは,「一般の里山環境」にいるネズミ(ハツカネズミ,アカネズミ,ヒメネズミ,カヤネズミ,ハタネズミ,スミスネズミ,ドブネズミ,クマネズミ,ジネズミ)が考えられます.

ハツカネズミが可能性小.
 江戸時代には,白黒のまだらのハツカネズミがいたので.ただし,山に生息していることは少ないので可能性として小.

アカネズミは里山で最も観察できるネズミなので,可能性中.
ただし,白いタイプはいない.ただ,腹は白い.
 
ヒメネズミは半樹上性のネズミであることから,可能性低.アカネズミ同様,腹は白い.ただし,全身白い個体はいない.

カヤネズミは基本的には地上に巣を作るので×.

ハタネズミ,スミスネズミは,ネズミ類の中で地下適応したネズミです.上記のネズミよりも穴を作りますが,おにぎりが入るような穴ではありません.

ドブネズミ,クマネズミは,可能性中.しかも,白い個体がいないわけではない(自然状態でいるかどうかは不明).自然下では比較的大きな穴を作る.クマ
 ネズミの方が,樹上性が高いく,人から離れたところで生息する印象がある.

 ドブネズミは水田,土堤に穴を開けることがあるので可能性大.
 
ジネズミは食虫目(モグラ目)に属し,集団では生活しない.食性は,動物食であるから,ご飯を大量に食うことはない.よって×.


「しっぽをにぎらせ」
アカネズミ,ヒメネズミの尻尾は,掴まれると皮が剥けてしまうので,掴ませな
いでしょう.他のネズミの尻尾は,それなりに強いので条件に当てはまります.


「もちつきをしています」
もちつき→餅米があった→人里に近いところ
おむすびを材料にお餅を作っていることから,このおにぎりは餅米ということですね.

「こばん」
小判(こばん)とは、江戸時代に流通した金貨の一種である.一枚一両であったことから,おおむね41~42グラムくらいであった(江戸時代)が,明治以降は一貫3.75kgと定められたので,一両は37.5gとなる.

つまり,ネズミがこばんをおじいさんにあげたということは,こばんをどこかから集めて(盗んで)来たことになる.つまり,こばんをそれなりの量を集めると言うことは,当時,金持ちだった人(城主,庄屋さんなど)の家から近いところに住んでいたことになる.

さらに一両もの重さ(約40g)を運ぶことができるネズミは,大型でないと運べないことからドブネズミ(max500g)かクマネズミ(150~200g)であろう.

「ねこのなきまね」
これは,ネズミがネコの鳴き声を知っていることになる.基本的にネコは人間環境に近い場所にいるので,この一文からも,里山的な環境であることがわかる.


【結論】
可能性の高いもの順.
1位.ドブネズミ
2位.クマネズミ
3位以下,該当なし(可能性が低すぎる)

白いネズミとしているのは,神秘性を出すために装飾したものか,たまたま,白いネズミを見たときに,印象に残ったと思われる.ドブネズミなら白いものがい
る(いわゆるラット)ので不思議ではないが,自然下での発症率は不明.

ま,どちらにせよ,人が入れるだけの穴を作り出せるのは不可能.

最初はバンブーラットならでかい穴を作りうるかと思ったのですが,ま,日本にいないので・・・
ヌートリアも考えましたが,江戸時代には居なかったので・・・


ネズミはどんぐりやクルミなどを運んで隠したり,集めたりしますよ.
調査中,みることもありますよ.

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キノコとリスとカケス (morinokinoko912)
2006-11-25 08:54:24
日本のキノコ研究の大御所の本郷次雄氏は、リスがキノコをくわえているところを見たそうです。
また、11月の凍てついたカナダのカルガリー大学の女性のキノコ研究者は、リスがトウヒの水平な枝にチチタケ属のキノコを点々と貯え、それを、カケスがくわえて持ち去るのを観察しているそうです。
腐りやすいキノコを乾燥と冷凍という方法で貯えているのです。
ネズミについては、年間を通じて、キノコと地衣類が胃の中から見つかり、想像以上にキノコを食べているという研究報告がありますが、日本のネズミについては不明だそうです。
(キノコ生物学シリーズ8より)
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