今日、初冠雪 となった 富士山 の下で、WEC 第6戦 富士が行われた。
ちょっとだけ 「行ってみようかな…」 って企んだものの、決戦が悪天候予測されてた事と、最終日だけ行こうと調べたらチケットは3日間共通だけで 割高感が気持ちを断ち切ってしまった。
結果、CATVの生放送に かじりつく 事に(汗。
高速を使えば、車で1時間半程度の距離なのになぁ、富士スピードウェイって。
予選から LMP1 は 「アウディ」 と 「ポルシェ」 の争いになってしまいました。
今年の 「トヨタ」 は完全に戦力外、トップから2秒強 も遅いっていうのはもう勝負にならない。
それでも 「雨が降れば判らなくなる(トヨタは四駆)」 と希望的発言も見られていたのだが…。
決勝当日、小雨で開会したものの 雨でセーフティーカー・ラン からの スタートに。
約40分、かなり派手に雨が振る中、タイヤが温まらないのか 単独スピンする車が続出。
スタートが切られる前にダメージを負う車が、難しいレースになった。
このセーフティーカー、アウディ の 「R8」 はある意味、なかなかの見どころに。
レーシングカーには 低速 でも、R8 にしてみれば かなりの高速走行です。
豪雨の中でも クワトロ(四駆)システムが路面を掴み、ミッドシップに積まれてる V10エンジンが官能的サウンドを奏でるのが車載カメラから送られてくる♪
このエンジン、グループ会社のランボルギーニでガヤルドが積んで有名です。
本スタートが切られて水煙が上がる。
各所でスピンやクラッシュが見られ、ドライバーには難しい状況も、見てる方にはなかなか面白い展開に。
「雨で勝てるかも」 と気合いの入っていた 「トヨタ」、スタート直後こそ上位にジャンプアップできたものの、その後は呆気なく順位を落としていく。
正直、別クラス みたいというか、勝負にならない。
ポルシェに抜かれるシーンなど、「赤子の手を捻る」 ってこんな事を言うのかなって思えた。
スピン等を除けば、トヨタ が国際映像で追われたのは最初の5分程度でしたね。
あとは、「アウディ」 と 「ポルシェ」 をカメラが追う。
面白かったのが、あまり注目していなかった LMP2 や LM-GTE クラスのバトル。
雨で接戦になった事もあり、ギリギリのバトルや接触と見どころがイッパイでした。
見てる方が疲れる映像が沢山、これは見どころに。
やっぱり、GTカー は 「フェラーリ」 と 「ポルシェ」 が速いですね。
今回は 「アストンマーティン」 がやや不調な感じ。
あまりカメラに映らなかったけど、「コルベット」 も恰好良いなぁ。
富士の気まぐれな天気で、各車のタイヤ作戦がホンロウされて難しい事に。
中でも、スリックタイヤだけど 僅かに濡れた路面なら走れるという 最先端のタイヤの活躍は見ていて面白い。
これは国内の SUPER GT では使われていないようで、世界レベルで戦うにはこうしたアイテムのスキルも大切なんでしょうね。
5時間を経過する頃から雨が止み出し、乾いた路面で各車のラップタイムが凄い事に。
WEC は 6時間~24時間の 耐久選手権 なので、富士の6時間はかなり短時間になります。
まだまだ余裕で走れるって事でしょうか、スプリント としか見えない高速バトルが延々と続く様は、マシンもドライバーも凄いスタミナだなって驚くしかない。
終わってみれば、LMP1 は今年を象徴する結果に。
1位、2位を 「ポルシェ」 が独占。
2位、3位に 「アウディ」。
4位、5位に 「トヨタ」 、とはいえハッキリ言えば 「クラス最下位」 です(涙。
まぁ、母国レースなのに姿すら見せない 「日産」 を考えれば 「大健闘」。
LM-GTE a の優勝、パトリック・デンプシー は有名な俳優さん。
ル・マン を夢見て、周りの方々に 「危ないからレース止めて、ドラマに専念しろ」 と叩かれ続けたのに刃向い、独自に資金調達と練習を続け、何年も努力し続けて とうとう ここ富士で 「優勝」!
すごい執念ですね(汗)、「ポールニューマン だって大事故に遭っても映画とレースを両立してたんだ」 って力説するシーンが海外のインタビューにあった(2年くらい前?)けど、本当にココまでくるとは正直思って無かった。
きっと富士が生涯忘れられないレースになったのでしょうね。
下手なドラマより、この優勝をドキュメンタリーで描いたら 、重い作品ができそうです♪
来季からカテゴリーの再編成が始まり、LMP2 とかがかなり変わるとか(日産エンジン締め出し?)。
日本の童夢のシャシーがLMP3(新設)で認可される等、嬉しいニュースもある。
できる事なら、下位カテゴリーでいいから ロータリー の咆哮の復活を望んでしまう。
WEC富士 の スタートフラッグ を振ったのが、背広姿の 寺田陽次郎(ミスター・ル・マン)さん でした。
できるなら、新生ロータリー・レーサー のチームを率いてパドックに立つ姿を見てみたい。
おりしも つい先日、都内の公演で 小飼社長が 「開発は継続している」 「納得できるものになったら出す」 と公言したばかり。
それなら、「787B の感動をもう一度」 と願ってしまう。
その頃に、SUPER GT で戦う中から 国際戦 で戦えるステージにアップした ドライバー が育っていれば、最高です。
まだ残りラウンドがあるものの、「来年の トヨタ に期待」 って感じです!
頑張れ、日本車!!