最近、栄ちゃん を起用して 自動運転であたかも 日産が先行してると錯覚させる 「JARO」 なCMが鼻につく 「日産」。
WEC の恥ずかしさ(あんな事してる自動車メーカーって世界でも日産だけじゃないの(涙))だけでも情けないのに、今度は 未だにスポーツ走行ベース車として人気が高い(らしい) 「180SX」 と 電気自動車の 「リーフ」 を競争させる CM が流れてる。
https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=6_Bx_B_v5og
…、何がしたいのか判らん。
電気自動車 って 内燃機関 と違い、0スタート時から 最大トルクが発揮できる。
これはモーターを動力源とする上で、とても大きなアドバンテージ。
実際に本気がどうかは不明だが、CM のように 「リーフ」 が勝つ事も想像できる。
が、「180SX」 って、古くからの日産スポーツファンからすれば 「最後のFRスポーツ」 です。
言ってみれば、「日産のブランドを象徴した一台」 だったと思うのです。
もう随分前の車なのに(それだけ長く日産は身近なスポーツカーを作って無い)、いまさら自社の 「功績」 にわざわざ 「泥をぬる」 事に何の意味があるのか、理解に苦しむ。
「バカ にするもホドがある」。
昔って、思えば時代の先端を行く 面白い車を沢山生み出していた 「日産」。
多くは奇抜で 「一発勝負」 な感があったが、それでも今よりは見てるだけでワクワクできた。
一部のプレミアムスポーツ以外、大半が 「守り」 の姿勢に転じてからだろうか、なんとも退屈なファミリーカー・メーカーになったように感じるのは、私だけだろうか…。
最近のモーターショーを見ても、「ああ、昔からのショーモデルの流れだな」 って置いてかれ感が漂う。
どこかで見たような、見慣れたら退屈に感じる。
往年の ラリー選手権で大健闘した 「240Z] からインスパイヤされたとして発表された 「Gripz」 に至っては、カラーリングと、リアのダックテール以外から ソレ を感じる人がどれだけいる???
それに、内装に 「これでもか」 とふんだんに スポーツサイクルのサドル・デザインをベタベタと貼り込むっていったい?
いくら世界的に ロード・レーサーが 「ブーム」 だからって、こうした 「表面だけ」 の便乗って安くない?
同じようでも、スバル や ホンダ が違ったアプローチで自転車との 「距離」 を表現できてる事を考えると、最近の日産の底力の低下には眉をしかめてしまう。
「現在の日産の全力を出し惜しみ無しで投入」 したんだそうです、ほぉ~~~。
海外では高く評価されるのかもしれないが、日本で、「メーカーのお膝元」 でアレが高い評価を得てるとは、私にはちょっと想像できない(汗。
勝手な想像だが、「日産」 らしい 「色」 が失われた切っ掛けは、やはり 「ゴーン」 さんがテコ入れに来た頃のような感じがする。
会社が破綻寸前だったのを救われたのは良かったが、その後は一部車種を残して次々と淘汰させてしまった。
気付けば、かつて熱狂的に支持された車種達でさえ、「これはもう呼べない」 と落胆の声が聞かれる始末。
車種の傾向に偏りが多く、選択肢がこれだけ少ないメーカーになった事実には、驚くばかり。
「自動運転」 も、CMを鵜呑みにできる人ばかりだと思ってるとしたら、「バカにすんなよ!」って拳を握りそう。
あたかも最先端を実践してると想像させるソレは、現実とは180度逆ですね。
「先ずは自動ブレーキから」 って、他のメーカーは何年も前から精力的に展開済。
正直、「今頃やっとかい、日産」 です。
何故、JARO に摘発されていないのか理解に苦しみますが、メーカーの 「イメージ戦略」 と考え見流してたけど…。
今度の 「180SX」 の CMは、既存の日産ファンをも 「敵」 に回したんじゃないかな?
何がしたいのか、全然理解できない。
そんな 「日産」 を振り回し続けた 「カルロス・ゴーン」 さんですが、もしかすると 「日産」 を切り捨てるかもと噂が流れてますね。
フランス政府から、いろいろと難癖つけられた結果、提携メーカーの見直しが必要となってるらしい。
本業の 「ルノー」 が一番 大事なはずですから、今後の動向が気になります。
英国の格付け会社(どこだか忘れた)が、日本のメーカートップ評価で、「日産」 と 「スズキ」 に 「独裁的」 と判断したのは笑えましたが、そうした会社の場合 「ボス(トップ)」 が変わって なお勢力を維持できる例は意外と少ないのだそうです。
さて、「日産」 に ちゃんと前が見えてるのか、これからが見物なのかもしれません。