草履で歩きながら考える

笑う門には福来たるで、マイペースでやりたいこと やってみよう♪基本PTAブログですが、日常やがんのことも綴ります。

第1次離婚危機! 我が子の誕生でうつになる夫たち - コラム - ビジネスEX

2010年01月24日 | 世相に疑問
ネットで偶然見つけた記事。

第1次離婚危機! 我が子の誕生でうつになる夫たち - コラム - ビジネスEX

男性視点からの論理が、新鮮。


      



男性から見た育児不安!?
というより、家庭危機??

育児は大変なのよ!・・・と、筆者に言いたい。

第一、出産直後は「産褥期」といって
身体の回復のために
1ヶ月は外出禁止、布団は敷きっぱなしにしておいて
疲れたら横になって、と病院からも
指導されます。

「床上げ」という言葉が古来から
あるくらいです。

原則3時間おきの授乳で
慢性的な寝不足になるし、
休日はないし、赤ちゃんの都合は待ったなし。
一日、振り回されてしまう。

それに、女性は、家庭に入ると
とたんに「認めてくれる人のいない世界」に
入ってしまう。

くわえて、同じ事の繰り返しの毎日に
社会から置いてきぼりになった
孤独感は、相当なものなのです。


何もかも初めてで
慣れない育児でへとへとな上に

ご主人からねぎらいの言葉もなく
「メシ、風呂、寝る」の感覚でいられたら
たまったものではない。

・・・世の男性には、そこんとこ、
子育て女性の実情という物、理解して欲しい。


      



もっとも、男女ともに大変なのは確実。

男性だって、競争企業社会で、
毎日戦っているはず。

大変合戦をいいあっていたら、
一生、歩み寄れっこないもの。

だから、あえて、お互いに

 「おつかれさま。毎日、ありがとう。」

と声を掛け合ってはいかがでしょう?

自分が言って欲しい言葉を、
相手に、かけてあげるの。

これで、大分、精神的な大変さが
楽になると思うのだけど。


      



とはいえ、一番の犯人は、

スレッカラシになるまで、人をこき使う

企業社会にあると、わたしは思います。


子どもが日々成長するのは、喜びですから
これを見守れない毎日って
寂しいと思います。

それよりも何よりも、子を産み、育てることは
生きとし生ける物すべての
一番の存在意義であるはず。

子育てに希望が持てない社会なんて、
悲しすぎます。

『貧困を考えよう』生田 武志:著

2010年01月24日 | おすすめ本
図書館で、平置きになっていて
目を惹いていた本。

ジュニア向けの本は
いいものが多い(に違いない)!と
ばかりに借りてきたら、やはりいい本でした。

読了直後、涙を禁じ得ませんでした。


  『貧困を考えよう
  著:生田 武志
  岩波ジュニア新書、2009年


丁寧に、わかりやすく、バランスよく
貧困について語られた本。
ありとあらゆる方に読んで欲しいです。


      



著者の生田武志氏は、
大学卒業後

大阪市釜ヶ崎地区(あいりん地区)の
夜回りを始められ、
日雇い労働者・ホームレスの困窮を
助けてこられた方です。

ずっと、現場にいらっしゃって
当事者の気持ちや事情に明るい方。


拙ブログでも取り上げた
子どもの貧困白書』の事例にあった
児童館での炊き出しや、あいりん地区の児童会館の
現場にもいらっしゃいました。

その視点で、

 子どもの貧困、
 日雇い労働者の貧困、

を、

 激化する貧困の原因を、

 日本のセーフティネットの欠陥を、

 DVから逃げる母子の困窮を、


事例だけでなく
データからも描き出し

日本が目指すべき方向を
考察されています。


貧困の概念には、

  関係の貧困

  経済の貧困


の2種類があるそうです。
どちらも、人間が人間らしく、生きるために
貧困はあってはならないものだと思います。


ああ…、わたしの拙い文章では、とても
まとめきれる物ではありません。
是非是非、本書をお読みください。

あるいは、『貧困を考えよう』に関する
生田さんご自身の説明のページ

ありますので、こちらだけでもどうぞ。


      



いま生田氏は、
フリーターズ・フリーという団体で
情報誌を出しておられるそうです。


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追記です(1/25)。

公立学校の底力』で
教育社会学者の志水 宏吉氏が

  「しんどい子」たちと表現していらした

子どもの詳しい描写が、ここにあります。