草履で歩きながら考える

笑う門には福来たるで、マイペースでやりたいこと やってみよう♪基本PTAブログですが、日常やがんのことも綴ります。

『居場所なき時代を生きる子どもたち 』三沢 直子/ 宮台 真司/保坂 展人:共著

2010年02月14日 | 本棚
宮台 真司氏の著作を読みたくて
借りてきた本。


  『居場所なき時代を生きる子どもたち
  共著:三沢 直子/宮台 真司/保坂 展人
  子ども劇場全国センター出版局、」1999年


この本、あるシンポジウムの内容をまとめたものらしいです。


三沢 直子さん

臨床心理士で、一定のテーマで子どもに絵を描かせ、
それを長年経年観察してきたご経験をもとにした話。

三沢さんは、子どもたちに
家、木、人の3要素を、必ず描かせるそうなのですが

「家」が小さくなり、「家」と「人」との
関係が薄れていく傾向にあるそうです。

「家」は、子どもの精神的な基地ともいえるべきもの。
その存在が薄れていると言うことは
どういう意味を持つでしょうか。

そして、赤ちゃんを、子どもを育てると言うことは、
女性は一度「下女」の役割に徹することなのだそうです。
なるほど、納得。

子育て不安で相談に見える女性の前職をきくと
立派な職業ばかりなのだそうです。
悩むのも無理はない、とのご意見でした。


宮台真司さん

教育改革と親子関係

専業主婦不要論を唱えている方。
我が子の出来具合等のみに集中することの弊害を指摘。

いわば、「母子カプセル」の危険。

おっしゃることは的を射ているし、わかりやすいんだけど
少々過激な言葉を使う方だなあ。
でもこういうのは嫌いじゃない。



保坂展人さん

危機にある子どもの声をすくい上げるため
英国の「チャイルドライン」を視察した上で、

世田谷区に「せたがやチャイルドライン」を
実験的に導入したお話。

  (のちに、せたがやチャイルドライン
   常設されました。
   プレーパークせたがやの天野秀昭氏も
   関わっておられました)

英国でのチャイルドラインは、
子どもの生の声を集約して、国の政策に
反映していく仕組みがあるそうです。

子育て、受難の時代か。:Toshi先生のブログより

2010年02月14日 | コドモにまつわるあれこれ
ときどきお邪魔しているブログ
教育の窓・ある退職校長の想い
というブログの過去記事に、すてきな
記事がありました。


子育て、受難の時代か。


牧野カツコ先生や袖井孝子先生からも
うかがった
昔の子育ての様子

  (親が忙しく、多産だったので
  子どもはしばしば親戚や兄姉に育てられた)

ことなどが、当事者の目線でイキイキと
描かれていて、とても参考になります。

くらべて、今の子育てはこういう状況にある。

ではどうすればいいか?

現代の親への心構えのヒントなどがあり、
あたたかい視線にほっとします。