「PTAは任意加入だ」とPTAに対する指導が
いかないのはなぜだろう・・?
PTAのあり方に対して、指導が行かない
と考えていましたところ、
シンポジウム「これからのPTAのあり方」で
http://www.kyoikushien.org/pdf/pta_info.pdf
ひとつ判明しました。
《
寺脇 研氏発言》
・日P は、会費収入をもとにして活動する社団法人なのだから、
当事者の立場に立つと、会員が減るようなことは
言うわけがない
という主旨でした。
なるほど、納得。
では、文科省はどうでしょうか。
これは 教育委員会・校長 宛には任意であるという
認識を広めたい、と先日、神代 浩氏が宣言されていました。
さて、任意加入をアナウンスして起こりうる
諸問題は、いろいろ想像できますが
いまは、そのことは脇において考えます。
また、社会教育団体としてのPTA と、
学校に子どもを通わせている単なる「保護者組織」を
分離するべきとの指摘もあります。
このことも、脇において考えます。
(追記:わたしはこの論に賛成です。
この稿の最後で、保護者組織の分離は
やはり大切だね、と念押しすることになります)
すこし話は飛びます。
わたし、表情や動作がイキイキとしていない子が多いな、と
感じて数年経ちます。
その原因はなんだろう・・?と思って
自分なりに本を読んだりお話を聴いたり
家族支援士を受講したりしました。
わかったこと。
・家族が孤立すると、子どもが歪むことがあります。
・子どもの問題行動の裏には、親の愛情不足や過干渉、虐待などが潜んでいます。
しかも、得てして親は、「自分が間違った接し方をしている」と、認識していないことも多いらしい。
・子どもへの「承認」(ありのままを受け止めること)が足りない。
・子育てのみに集中せず、親(母親)自身が、豊かな人間関係を築き、自分の人生を主体的に生きると良い。
・子どもは、家庭だけでは育たず、いろんな立場の大人から、いろんな種類の愛情を受けて育つもの。子ども同士でいろんな体験をすることも必要。遊びも重要。
まとめると、以上のことになるでしょうか。
問題行動を起こす子どもへの対応を考えるとき、
一番、頭を悩ませるのが、その子の親御さんへのアプローチ。
また、一母親としては、当のお子さんへの接し方も、難しいものです。
(「ナナメの関係」大事よね!とばかりに
身近な子に下手にかかわり、我が子へ
とばっちりが いったことがありました)
核家族が孤立して大分立つので、
みな、手探りで家事育児のやり方を確立していると思います。
ママ友同士で話してみると
子育て感覚のみならず、日常の家事のやり方でさえ、
差異が大きく「え!お宅はこうなの」とびっくりすることが
しばしばです。
また、子どもには発達段階があること。
家での子どもの姿、学校での子どもの姿、遊び場での子どもの姿は
ぜんぜん違うものだそうですが、そのことを
ご存じない方もいらっしゃいます。
社会教育団体としてのPTAに、期待されているもの。
それは、キャッチコピーにすると
絆・再生-PTA
ということになると思います。
核家族が閉じこもらず、外に出て、
「子どもたちのために」
「こころ豊かな社会を築くために」
共に考えて働くことは、とてもいいこと。
その、チャンネルの一つが、PTAだと思うのです。
そして、PTAをきっかけに、素敵な方と
知り合えることもあると思うのです。
それは、この時代、なにもPTAだけでなく
あなたに合うNPOだっていいと思います。
「強制のあるところにボランティアの花は咲かない」と
シンポジウムで指摘がありました。
任意加入が徹底され、諸問題が解決したならば
イキイキとしたPTAが実現することと
思います。
保護者同士が仲良くなれば、
学校とも信頼関係で支え合えれば、
子どもも安心して学校へ通えると思います。
蛇足ですが、ちょっと心配なことも。
PTA任意加入を徹底すれば、加入しない方が
当然でてくることと思います。
非加入の動機を問うことは、
有給の取得理由を問うことと同じように
してはいけないことですが・・・
心配なご家庭ほど、PTAのような場に
参加したがらない傾向にあるのでは・・?
それはそれで、いいじゃない。
家庭の問題は別の所にあり、
それにふさわしい、別な手を考えればいいのだから。
で、たぶん、この問題を解決する鍵は、
「社会教育団体としてのPTAと、保護者組織を分離する」
ことにあると思うのです。