報恩講に
報恩講を聴聞した。蓮如上人は御文にて報恩講のおりに「親鸞聖人の教えを頂き直そう」と言われていると言う。
報恩講とは親鸞聖人の命日に合わせて毎年行われる、仏法を聴く集い。お寺でのお話だが、信心深いご夫婦がおられたと言う。妻が「神様の言葉を使うようになった」認知症になったと。その後脳梗塞も併発。寝たきりとなり、ご主人が介護を。長い介護が続き、失禁のある時、カッとなり掃除機の柄で頭をたたいていた。妻の目から涙が出る。
それを見て「妻もたくさんいやな思いをしているだろうに」と思いが及ぶ。それからの介護には時にふれ「嬉しそうな眼差しを感ずることができるようになった。」信心深い夫は「いつの間にか阿弥陀様が入り込まれている」と「感じる」ことができる自分を救われていると感じたと。
お寺での聴聞の後には、心が温かくなるとふと思うのは私だけだろうか。