とんど焼き
少し山に入った地域でとんど焼きがあると知り早めに出かける。
とんど焼きは正月飾りの門松や玄関飾りなどを焼き、無病息災を祈る火祭り行事とある。すでに山は組み上がり玄関飾りなどが次々にそこに加えられている。また周りにはコマや竹馬・竹とんぼなどが準備されて「大人の方も子供さんも自由にどうぞ」と言う。
十年を超えて続いている行事だとも。挨拶に続いて近くの小学生と中学生の二人が紹介されて、火を点ける。まもなく赤い炎が全体に回る。炎の熱が顔に身体に。
二百人を超えて集まりこの行事を盛り立てた。焼きいもとぜんざいも心や身体を温めてくれる。多くの裏方さんの支えがあることだろう。
この心の温まる行事を、さらに永く繋いでほしいとつい願う。挨拶に「お家で子供さんたちに、とんど焼きの意味を話しておいて下さい」とあった。その説明こそが大切な繋がる鍵--であろう。