7月8日中国新聞に寺田明文さんの「老老介護の支援望む」との投稿文が掲載されていた。要介護の妻を絞殺した夫が、承諾殺人罪に問われた事件の判決に関するもの。自宅で面倒を見てきた夫もがんが再発し、じわじわ追い詰められたとの内容。同世代の投稿者はがんを患い、子どもはなく夫婦二人の生活者。高齢化が進み、信じられないほどの早さで介護を必要とする人は増えている。国には支援法を整備し介護生活が安心して送れるようにして欲しいと結ばれている。
私は現在民生委員をしている。お年寄りとお話しすると、老夫婦と孫と三人で、また子どもが定年後帰って三人で生活しています、との紹介もある。介護するのはまだ先のことだが、介護を二人でできる環境がここにはあると心強く感じる。
私は親子が同居し易い法整備をして頂きたいと望んでいる。少子化、高齢化の対応策の一つにもなるのではないか。また、親の家を子のうちの一人が引継げば、地域の過疎化対策の一つにもなるのではないか。もちろん老老介護時にも、子や孫は手助けしてくれるだろう。
子どもが平等に相続する制度が、一人への集中相続を阻む。平等とは親への介護を平等に負担する前提である。介護は親の財産の多寡に関わらずの子の責任だ(民法730条、877条第1項)。遠地に住んで介護ができるのか。相続制度と権利平等とについて議論をし、法の見直しを期待したい。
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