「両刃の剣」である原発。どのように付き合うか、大きなテーマである。
最近の関する動きには不安を通り越して「もっと考えて欲しい」とやりきれなささえ感じる。福島原発の事故を契機に出されていた脱原発の方針が、政権が代わると変更された。現在順次に再稼働されようとしている。
前出の事故では福島県の避難生活者は県内へ9.7万、県外へ5.7万、計15.4万人(環境省環境白書H25年3月時)にのぼるとか。確かに日本はエネルギー資源は乏しくその対応策としてこれまで原発が推進されて来た。「原発のごみ」は再利用されて処理できる予定だった。しかしいまだできていない。そのため「ごみ」は50基余りの原発から排出され続けている。現在地層処分が代案されているが管理期間が数万年のものも。
地球は生きており、300mの地中であっても期間が長く安全とは言えない。さらに福島県規模の事故が同時に二か所で起れば避難民は2倍となり、冷静な対応はできるのか。自然災害は不測だ。また今年の夏の原発稼働は零基であったが、量は乗り切れた。これらによれば数年で半減させ、さらに所在場所は1乃至2か所程度にして行かねばなるまい。
経済発展には電力価格が下がることが必要だと言われる。避難民や関わる地域や住民へまた処分された「ごみ」の管理などの継続的費用が上積みされるため、勘案すると価格はむしろ逆に上がっていないか。すでに両刃ではなく危険側が大きな「片刃の剣」になっているのではあるまいか。
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