今を大切にする「恥の文化」 おもしろい
聞いたことのあることば、「日本は恥の文化」と発言するテレビ番組と出会った。はっきり発言して欲しいものだ、との内容だったと記憶している。
ネットで調べると、アメリカの日本研究者である、人類学者ベネディクト氏の「菊と刀 日本文化の型」に書かれているという。欧米人の「罪の文化」とは違っていると紹介している。
日本人の心無い登山者がゴミや空き缶を山に捨てて行く。周りに人がいると捨てないけれど、誰もいなくなったことを確かめると、平気でゴミを捨てて行く。これは他人の目が行動を決定する規準となっていることをあらわしている。恥ずかしいかそうでないかという基準が、行動を決定する「恥の文化」だと。「恥をかきたくない」意識から義理を欠きたくないや大義のためなら命も投げる行動へとつながることもある。しかし一方、世間の目が変われば柔軟に新しい環境の判断基準に替わることができる。
一方欧米では「罪」という基準が人間の行動を決定している。「正しいか、そうでないか」という基準。「神様がいつも私を見ておられる」神との対話の中で行動を決定する。正しさに反すれば罪の意識が生まれる。これが「罪の文化」だと。
環境が替わると柔軟に溶け込み、意識が替えられて、「今」を規準にできる日本人の「恥の文化」。少し恥ずかしいものかと思いきや、すばらしいものに感じることができた。日本人の未来は明るいものになりそうだ。
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